女子日本代表が決戦の地へ、林咲希「新しいバスケをやりつつ、日本らしいスキルを出していく」

恩塚亨HC「1プレー1プレーにこだわり、戦い抜く」


――まもなく出国、今の気持ちをお願いします。
「胸が高まりますね。ここまで今までできる準備をやってきた手応えと共に女子アジアカップ2023にチャレンジしたいと思います」

――女子アジアカップ2023への意気込みを改めて教えてください。
「できることは一戦必勝であり、1プレー1プレーにこだわり、戦い抜くということです。1プレー1プレー勝ちに行く、そういうことの積み重ねだと思います」

――大会のテーマはありますか?
「オフェンスは軽やかにしつこく、ディフェンスはうるさくしつこくです。両方ともしつこくいくんですが、オフェンスは停滞しないように軽やかに。ディフェンスは、相手のリズムを崩せるようにうるさくしつこくいこうと言っています」

――大会6連覇を成し遂げるために大事なことはなんでしょうか?
「自信を持つことだと思います。やってきたことを信じること。自信を胸にして、一つ一つの勝負をこだわること。こだわりのプレーを一つ一つ発揮したときは、カナダ戦、デンマーク戦でもいい形ができていたと思っています」

――デンマークとの3連戦後はどんなことをしましたか?
「特にディフェンスの細かなところで、スクリーン・ディフェンスの対応やポストへの対応のところです。相手にスペースを与えないためにどういう努力をするべきか、ローテーションをどういう風に考えてやるべきかということを考えてやってきました。選手たちは、ものすごくエネルギーが高くて質の高い練習ができたんじゃないかなと思います」





――女子アジアカップ2023、大事な初戦はチャイニーズ・タイペイとなります。
「個人の1対1の攻防を重視しているので、そこの先手を取ること。チームとして1対1の相手の攻撃を封じていくこと。その積み重ねで、主導権を握りたいですね。出だしが勝負だと思っているので、1Qの開始から高いエネルギーで戦うことを目指していきたいです」

――大会の中でピークとなるのはオーストラリア戦でしょうか?
「1戦必勝で行くことは変わりないのですが、ランキングから見てもオーストラリアが一番タフなゲームになると思います」

――デンマーク戦後、選手のコンディションは大丈夫でしょうか?
「大丈夫です。みんないいエネルギーではつらつとしています。今朝もいい練習をしていました」

――自信を取り戻す大会になります。
「世界で勝つために色々なチャレンジがあると思いますが、チャレンジに対して自分たちができることはたくさんあると、手応えをトレーニングの中で持つことができているんじゃないかなと思います。あとは課題を克服、クリアしていくために、心も体も一番いい状態になるべきだと思うので、そのままやっていってほしいなと思います。自信は自分がやってきたことを信じることだと思うので、そこをやってきたことを大事にして、やっていきたいと思います」

――大会に向けて選手たちに期待することはなんでしょうか?
「一番思うのは、自分の持っているもの、今の自分にできることをオーストラリアで出し切ってほしいなということ。悔いのない戦いをしたいなというのは、私が一番思っていることです」

――ベスト4以上というプレッシャーはありますか?
「プレッシャーはどんな試合でもあるので、それを考えるよりも目の前の相手をやっつけることだったり、1プレー1プレーに対して勝負にこだわっていくことだったり、チーム一丸となって戦い抜くということに対してフォーカス、大事にしていきたいなと思います」

――林キャプテンに期待すること。
「2つあって、背中で戦う姿を見せてほしいというところと、あとはコミュニケーション。一人一人と熱き思いを、一丸となって戦おうとまとめてほしい。実際今やってくれているので、そういう林選手をサポートしながら一緒に戦っていきたいと思います」



文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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