富永啓生が帰国会見、W杯バスケに向けて「自分の力を発揮して代表で活躍したい」

八村、渡邊について「尊敬しています」


――八村塁、渡邊雄太の活躍は現地でもチェックしていましたか?
「試合は、チェックできる範囲でチェックしていました。特にプレイオフは全試合見ていましたね。あの舞台で活躍できることは尊敬しています。最高峰の舞台で、あれだけ活躍していることは、日本のバスケ界にもいい影響になるのではないかと思います。憧れのステフィン・カリー(ウォリアーズ)選手がいて、コービー・ブライント(元レイカーズ)選手とかたくさんみていましたし、自分にとって目標としている舞台です」

――今季リーグ中、カリーからSNSにメッセージがありましたね。あの時はどんな気持ちでしたか?
「来たときは全然気づいてなくて、チームメイトからいきなりたくさん電話が来て、気付きました。素直にびっくりしましたね。もちろんうれしかったですし」

――渡米前にカリー選手と会っていますよね?
「はい。カリー選手ですらそうなんですけど、アメリカではうまくいかないこともあるけど、くじけずやれることを証明してやりつづけることが大切だと言ってくれました。その言葉は大事にしていますし、NCAA1年目は思い通りにいかなかったけど、やり続けることで2年目、こういう結果が出せたんだと思っています」

――ペイサーズのプレドラフト・ワークアウトでは、どんな手応えを感じましたか?
「自信になった部分ではシュートの部分、オフェンス全般は通用したと思っていて、プレイ・メイクだったりは課題ですし、ディフェンスも、一、二段階レベルアップできたらと感じました」

――武器としているシュートについて、何か転機はあったのでしょうか?
「小さい頃からシュートがとにかく大好きで中学、高校とシューターというポジションでやっていました。たくさん打っていて、通用してきたのはそれくらいかなと思います。ディープ3Pシュートは高校2、3年生くらいから打ち始めていたんですけど、ラインから離れているところから打ちやすくなったので、大学でも打つようにしています」

――シュート上達の秘訣はなんですか?
「小さいときは、本当にただひたすら、大好きなので打っていたんです。それが今のシュート力につながったと思いますし、ゲームのようにいかに打っていくと、試合で通用する選手になれるかなと思います」

――カリー選手について、参考にしているところはありますか?
「カリー選手のすべてを参考にしていますね。ウォーミングアップもそうですし、ボール・ムーブメント、すごく参考にしています」

――元代表のお父様(啓之氏)のプレーは、見た記憶はありますか?
「生では記憶にないくらいなので、覚えていないくらいです。ビデオで見たかなという感じです」

――ペイサーズのワークアウトですが、アスレチック能力で勝る選手が多い中でどんなことを見せようと思っていたのでしょうか?
「おっしゃるとおり、アスレチックの能力は他の選手のほうが高いので、シュートとかオフェンスの部分でどれだけ見せるかというところを意識していやっていました。(フレッド・)ホイバーグコーチからは武器のところを見せて、そうじゃないところは隠していったほうがいいと言われていました」

――ワークアウトの中で驚いたことはなんでしょうか?
「みんな能力が高い選手がいて。ビッグ10カンファレンスでしか試合をしてないので、すごい選手がたくさんいるなという印象がありました」

――参加してみて浮かび上がった課題はいかがでしょうか?
「大学では2番ポジション(SG)でプレイしていますが、NBAではサイズ的(富永は188cm)にPGをやらないとなりません。パススキルなどを一段階上げないとNBAに入れないと感じたし、これからどれだけレベルアップできるかが楽しみです。(来季に向けてコーチと)話はしています。メインでは2番で使ってもらうとは思うんですけど、少しの時間ポイントガードをやることも増えてくると思います」




文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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