NBA

2023.07.16

渡邊雄太がJr.NBAクリニックin JAPANに参加「シュートが入らなくても練習し続けることが大事です」

身長を伸ばすなら「しっかり食べて、しっかり寝ること」


Q.うまくいかない時とか試合で結果が出ない時に、モチベーションをどう保っていますか?

「すごいイメージが大事になってくるんだ。自分が活躍できていた時期もあるから、うまくいかない事があるわけだから、うまくできている時のことを思い返したり映像を見たりとかするよ。それでもNBAの中ではまだ下手くそだと思っているからうまくいかなくてあたりまえ、だと思っているんだ。さっきも行ったけど、君たちの年齢ではうまくいかないことが多くて当たり前だと思っている。だから、へこんだりとか落ち込んだりとかする必要は全然ないよ。僕は君たちの年代の時には君たちよりも下手くそだったからね(笑)。今は、まだ自分が成長している過程だという風に考えてやっていけば、成長に繋がっていくので頑張ってください」

Q.試合前に絶対やっていることはなんですか?

「逆にルーティーンというか、試合前にこれを必ずやるみたいなのは、あまり作らないようにしているんだ。それができなくなった時に、気持ち悪くなっちゃうから。部屋を出る前にシャワーは浴びるけどね、リフレッシュするためにだよ」

Q.体が大きくしたいんですけど、どうすればいいですか?

「君と同じ13歳の時は俺もガリガリだったんだ。今でもNBAでは細いけどね。いっぱい食べて、いっぱい寝てください。僕の場合は、親が大きかったのもあるけど、中学生の時はめちゃくちゃ寝ていたから、それこそ朝練があって9時ぐらいに寝ても6時とかに起きなきゃいけなかったけど。それでも9時から6時まで絶対寝てたし、土日とかはもっと長く寝ていたよ。 しっかり食べて、しっかり寝るというのをやってください」

Q.NBAに行って、一番苦労したことはなんですか?

「今まで試合に出られないことが多かったから、やっぱそこが大変だったね。 やはりバスケやってる以上、試合に出たいし、試合で活躍するために、一生懸命頑張っているんだけど、NBAの世界はすごい選手ばかりだからね。試合に出られない時期が続いた時は正直すごく大変でした」

Q.プロに行ける選手と行けない選手の違いはなんですか?

「これは一番単純で、努力できる選手とできない選手の違いだと思います。走るのが早いとか高く跳べるとか体が強いという選手はたくさんいるけど、その選手でもNBAにたどり着けないケースがたくさんあるんだ。何がいけないかというと、努力ができない。努力ができる選手はNBAに残る。その中で活躍できる。ケビン・デュラント(サンズ)は昨年チームメイトだったんだけどとても一流なんだ。練習の濃さが違う。一つ一つのドリブル、パスでも全部すごい。NBAで十何年トップにいる彼がそれぐらいやってるから、俺ももっとやらないといけないなという気持ちにもなるし、だからこそ成功しているんだと思う。行けない選手たちはやっぱり努力はできない」

Q.私のチームは今年できたチームで、チームワークをもっと高めるためにはどうですればいいでしょうか?

「チームワークは時間がかかるものかと思うので、アドバイスするなら、いかにチームとして毎日いい練習として、いいコミュニケーションを取るのが大事かな。チームワークは急に良くなったりしない。できたばかりのチームなら、良くなくて当たり前だから、毎日いかにいい関係を築いて、毎日練習をして。いいコミュニケーションを取るかだと思います」


文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

PICK UP

RELATED