乃木坂46賀喜遥香「乃木坂46の前の人生で一番楽しかったのがバスケをやっていたとき」

\アイドル×バスケ/

 

バスケ経験者やバスケ好きのアイドルに登場していただく新企画!

記念すべき第 1 回のゲストは、乃木坂 46 の賀喜遥香さん。

 

 

9月22日に発売された乃木坂46の28枚目シングル『君に叱られた』で表題曲の初センターを務めた賀喜さんは、中学時代バスケ部に所属しポジションはセンター。バスケを始めたきっかけ、当時の思い出などを語ってもらった。

 

バスケ部に入りたいという

謎の感情が生まれる

 

――バスケを始めたのは中学生になってからとのことですが、小学生のときは何かスポーツをしていましたか?

 

賀喜 何もしていないです。本当に絵を描くのが好きでアニメが好きでという感じだったので…。でも小学6年生のときは一輪車クラブに入っていました。一輪車に乗ってただしゃべるというクラブでした(笑)。

 

――バスケはどういうきっかけで始めたのですか?

 

賀喜 アニメで見たわけでもなく、家族もみんな野球が好きなのでバスケに縁があったわけではないのですが、中学生になって『私はバスケ部に入りたい』という謎の感情が生まれてきました。一人でバスケ部の見学に行って、特に迷わず入部。自分でもなぜかは分かりませんが、すごくバスケに憧れがあったみたいです。シュートを打つフォームがカッコいいと思ったのと、部活見学に行ったときに先輩のプレーがカッコ良かったのもあると思います。

 

――バスケ部に入った当初のことを教えてください。

 

賀喜 先輩は結構強かったのですが、私たちの代は1人を除いて全員初心者でした。コーチが元陸上部の顧問だったということもあり、最初はグラウンドでひたすら陸上のメニューをやっていました。『私は何部?』と思いながら(笑)。ボールを触れるようになったのは、3年生が引退された夏過ぎです。

 

――中学1年生のときの身長はどれくらいでしたか?

 

賀喜 160㎝ちょっとでした。先輩を含めても高い方だったので、「あなたセンターね」と言われて、何も分からないままセンターになりました。でも、バスケをするのが楽しかったです。練習も楽しかったですし、シュートが入るようになるとさらに楽しいと思うようになりました。先輩に対する憧れが強かったので、『ああいうふうになりたい』と思いながら頑張っていました。

 

――嘉喜さんが得意だったプレーは?

 

賀喜 いわゆるセンタープレーしかできませんでした。同じ代の経験者の子は県の選抜に選ばれるくらいうまくて、その子がボールを運んでくれて、センターの私はその子と合わせることぐらいしかできませんでした。特に苦手だったのがドリブルで、監督には「お前はドリブルするな」「ドリブルすると負けるからやめろ」って言われていました(笑)。ゴール下でドリブルするのは許されていましたが、基本的には面を取ってパスをもらってシュート、ボックスアウトしてリバウンドを取る、というセンターの仕事をしていました。

 

――センターは相手選手も大きくて、リング下で体を張るから大変だったのでは?

 

賀喜 頑張っていました。体格のいい方もいるので、相手を動かさないように踏ん張ったり、ジャンプ力を上げるために筋トレをしたり。それでもよく突き飛ばされていました(笑)。

 

 

――バスケ部で思い出に残っていることは?

 

賀喜 同期で唯一の経験者の子が、一つ上の先輩の最後の試合で鎖骨を骨折してしまいました。そのまま代が変わって、その子がキャプテンで私が副キャプテンになったのですが、キャプテン不在のまま練習試合に行ったとき、しっかりボールを運べるキャプテンがいないので内容はボロボロ。私は副キャプテンでしたが何もできなくて、『本当にごめんなさい』と思い、泣きながら試合をしていたらベンチに下げられました。そのときコーチから「涙は色が付いていない血だ。涙を流しているということは出血しているのと同じ。出血している選手は試合には出せない」と言われました。『カッコいい!』と思ったのを覚えています。その後、一旦落ち着いてからコートに戻りました。

 

――副キャプテンにはどのように選ばれたのですか?

 

賀喜 先輩方の推薦で選ばれました。大好きな先輩方に選んでいただいたのでうれしくて、頑張ろうと思っていましたが、やっぱりチームをまとめるのは難しかったです。

 

――叱られることはありましたか?

 

賀喜 叱られるというか、キャプテンにはいつも怒られていました。私が緊張しいで、へにょへにょしていたので。試合前に緊張していると「嘉喜、あっち向いて」と言われて背中を向けると、バンッと思い切り背中をたたいて気合を入れてくれました。「嘉喜がそんなんでどうするの」と言われて。厳しいけれどめっちゃ優しいキャプテンで、大好きでした。

 

――嘉喜さんは大きなケガなどなかったですか?

 

賀喜 大きなケガはなかったです。親指のじん帯を謎に痛めたりしましたが、突き指とかもなく。今思うと、バスケをやっていたときは指が硬かったと思います。やめたとたんにぷにょぷにょになって、『これが本来の指の柔らかさなんだ』って思いました(笑)。

 

――高校ではバスケを続けなかったのですね?

 

賀喜 本当は続けたくて、部活の見学には行ったのですが、私の中学校が弱過ぎて相手にされなくて(笑)。あと、中学時代から知っている背が高くてうまいセンターの子がいて、「同じ高校だね」という話をしていたのですが、その子は顧問にすごく話を聞かれていたのですが、私は目も合わせてもらえなくて…。『あっ、これはいない方がいいかな』と思って、帰宅部になりました。それでも運動がしたかったので、一度ダンス部に入ったのですが、やめて坂道合同オーディションを受けたという感じです。

 

――ファンの方からバスケについて何か言われますか?

 

賀喜 はい。オンラインミート&グリートのときに、ファンの方から「今度バスケの大会があるから応援してほしい」「僕もセンターやってるだよ」という話をしてくれて、バスケ頑張ってるんだな、と思うとうれしいです。

 

――乃木坂46の曲で、バスケ部で頑張っている部活生におススメの曲はありますか?

 

賀喜 『いつかできるから今日できる』がおススメです。映画『あさひなぐ』の主題歌にも使われた曲ですが、歌詞が誰にでも当てはまるというか、緊張したら逃げ出したくなることもあると思いますが、そんなときに聴いたら元気をもらえる曲だと思います。

 私が特に好きなのは、サビの「ここで逃げ出さないで 前を向いて大地立つんだ」「踏み出せよすぐに 君ならできる」という部分です。背中を押されるような、君なら大丈夫という気持ちが伝わってきて、素敵だなと思います。

 

――今振り返って、中学時代にバスケをやっていて良かったと思うことはありますか?

 

賀喜 私の第二の人生が乃木坂46だとしたら、その前の人生で一番楽しかったのがバスケをやっていたときです。バスケを始めてから友達もできましたし、みんなで何かする楽しさを知りました。励まし合ったり、言葉のかけ合いの大切さも知りました。ほんとうにいろんなことを学びましたし、楽しい思い出もいっぱいあります。

バスケ部で走り込んだことが、今回の『君に叱られた』のMVを撮ったときの走るシーンにも生きていると思います(笑)。MV撮影で階段を駆け上っているときも、『部活で階段ダッシュやってたなぁ』と思いながら走っていました(笑)。

 

 

 

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