【インターハイ2019】月バス PICK UP GAME_7.28/高瀬(香川)vs.和歌山信愛

50分間の激闘を戦い切って
1勝を挙げた初出場の高瀬

 

30得点、15リバウンドの活躍を見せた#4吉田(高瀬)

 

 インターハイ初出場の高瀬(香川)が苦しみながらも二度と延長を戦い、75-71で和歌山信愛を振り切った。

 

 高瀬は出だしから固く、なかなかシュートが決まらず2分間無得点のスタート。だが、「ガードとしてキャプテンとしてプレーでチームを引っ張っていこうと思っていた」という#4吉田亜美の果敢なドライブで信愛のディフェンスをこじ開け、ようやくインターハイ初得点を挙げる。

 

 そして、4Qまでリードを保った高瀬。しかし、信愛は最後まで諦めず、残り23.5秒で59-57と逆転した。このまま終わるかと思われたが、高瀬は残り4秒、吉田がこん身の同点シュートを決めて
延長へ。

 

 延長でも一進一退の攻防は続き、今度は高瀬が67-66で逃げ切る流れだったが、残り0.2秒で高瀬#8小西里奈が痛恨のファール。信愛は#6藤田あかりが1本のみフリースローを決め、再延長に突入した。

 

 そこで先手を取ったのは信愛。#12河野絵理奈のフリースローで69-67とリードを奪う。両チームとも疲労困ぱいの中、最後の力を振り絞ったのは、インターハイ初得点を挙げた吉田だった。再延長でフリースローを含み、ドライブ、フローターなどで5得点を一気に稼いでチームを勝利に導いた。

 

高瀬はベンチも含め、全員で50分間戦い抜いた

 

 和歌山信愛の宮本浩次コーチは試合後、「主力3人にケガがあり、タイムシェアがうまくできませんでした。前半が良くなかったためにケガを押して出し続けてしまった影響で、終盤に下げざるを得なくなってしまいました。リードしなければならない中、追いかける展開になってしまったことがまず失敗。相手のチーム力にやられました」と、敗因を語った。

 

 一方、高瀬の高橋利幸コーチは「少しのことで流れが変わってしまうということを痛感した試合でした。最後まで勝ち切ったのは良い経験になりました」と、2回の延長を戦った激闘を振り返る。

 

 そして、気持ちを全面に出して最後まで戦った吉田は「試合中は苦しかったですが、延長でも走りきれましたし、やり切れたと思います。次の岐阜女戦は、どんな展開になっても戦い切りたいです!」と、笑顔で初戦突破を喜んだ。

 

 “勝負は終わってみなければ分からない”…高瀬対信愛の1回戦は、正にそんな表現にふさわしい熱い戦いだった。

 

 

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(月刊バスケットボール)



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