月バス4月号の“チーム作りの達人たち 指導者Interview”は…

 大学からトップリーグへ進み、PGとして活躍した前橋育英高の加賀谷寿コーチ。加賀谷氏は、アイシン(現三河)や男子日本代表のアシスタントコーチ経験を積んで、前橋育英高の指導者となったが、そのバスケットボールIQと細部にこだわるコーチングフィロソフィーとは――。   自由度が高いながら、 やるべきことをしっかりやるチームスタイルを追求   ※一部抜粋 自由度が高いながら、やるべきことをしっかりやるというチームスタイル ――やはり、鈴木貴美一(現三河)ヘッドコーチの影響は大きいですか? 「貴美一さんの影響は大きいです。教えていただいたスクリーン、パスの出し方やアングルなどのファンダメンタルがベースになっています。それは今でも選手たちに細かく教えるようにしていますね。前橋育英は『高校生らしくない』と言われますが。 今だからこそ、なおさら貴美一さんのすごいところが分かったような気がします」   ――『高校生らしくない』とは、どのような部分を指していると思いますか? 「選手が生意気だということではないと思います。恐らく、オフェンスでスクリーンを多用することやパスの種類も細かく教えているところにあるような気がします。また、試合中、相手チームにアジャストしていく力は多少あると思います。 さらに、高校を卒業してプレーを続ける選手には、今以上さらに細かくなるということも伝えています」

――自由度が高いながら、やるべきことをしっかりやるというチームスタイルですか? 「そうですね。何度も練習を止めて細かく教えるようなことはなく、意図を説明して理解させた上で練習をしていきます。また、うまくいかないときは『あのプレーでいいのか?』と、疑問を投げかけ、選手たちが自分たちで考える…というようになってほしいものです。練習中に、『何でできないんだ!』と言ったことはないと思います(笑)」   ――その辺りは、長年トップリーグでアシスタントコーチとして見てきた経験が大きいでしょうか? 「普通であれば下のカテゴリーから上がっていくと思いますが、自分は逆のパターンで高校を指導しています。そうかといって難しいことで選手を押さえ付けることはしていません。選手が少し戸惑うことなどがあれば、シンプルに、そして簡単にして理解させてから、本来のレベルを上げていくようにしています」   ※全編は月刊バスケットボール4月号へ。   (月刊バスケットボール)



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