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2025.08.12

【WUBS2025】Day3レポート——高麗大が決勝でデ・ラサール大を破り初優勝、3位に日体大

WUBS2025トピックス——児玉ジュニアが日本経済大に持ち帰る「世界標準」


日本学生選抜で、Day2のデ・ラサール大戦に出場機会を得られなかった児玉ジュニア(日本経済大1年)。最終日は1326秒コートに立ち、3P2P1本ずつを沈めての5得点に3リバウンド、1アシスト、2スティールと攻守に躍動した。秀でた運動能力を生かした果敢なアタックは、2度ブロックされたが1度は迫りくるディフェンダーのプレッシャーをはねのけて決め切りガッツポーズ。前日の悔しさもぶつけるような力強いプレーぶりは来場者の喝さいを受けた。



試合後、ブロックされたアタックの場面について話を聞くと、「ベンチに帰って、『あれはダンクに行けたなぁ!』と思っていました」と苦笑い。「出たばかりであまり温まっていなかったのもあって…。でもこれからは、どんどんダンクを狙っていきたいです」と元気なコメントを聞かせてくれた。

自分よりも大きな相手が待ち受けるゴール付近に思い切ってアタックし、相当なコンタクトがあっても跳ね返して決め切ってくる海外の選手たちの気迫に満ちたプレーは大いに刺激になった様子。「海外の選手たちはどんどんチャレンジして自分の気持ちをぶつけて叩き込んだり、体を当ててシュートしたり。気持ちの部分は日本と違うなと感じました」と目を輝かせながら話してくれた。

前日フィリピン大のクリスチャン・ルアンゾンAコーチが、「フィリピンの若者たちは皆、裸足でも何でも構わずプレーするし、4本のラインで区切られたコートの中では命懸けで戦いますよ」と話していたことを伝えると、「このような機会をもらった選手たちが、自分のチームにそうした部分を伝えていくのが大事だと思います。僕は泥臭くやるタイプ。(ルアンゾンAコーチが言うような)その雰囲気をチームに持ち帰ってプレーしたいです」との回答。出場機会が限られたものの、WUBS2025は児玉にとって、飛躍を後押しするインスピレーションになったに違いない。



文/柴田健

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