【WUBS2025】Day2レポート——日本勢決勝進出ならず、日本学生選抜と日体大は最終日3位決定戦へ
WUBS2025トピックス——AKATSUKI JAPANのファンが知っておいた方がいい高麗大のガードコンビ、ムン ヨヒョンとヤン ジョンユン
今回来日した高麗大は、スターターにひざの故障から復帰して間もない3年生のムン ヨヒョンと、この春入学した1年生のヤン ジョンユンのツーガードで戦っている。ムンはアジアカップ2025予選で韓国代表に、ヤンはU18アジアカップ2024の韓国代表に選出されていた有望株。つまり2人を見ることは、ここから数年間の韓国代表を支えるプレーメイカーをチェックすることにつながるのだ。そんな関心を持って、Day1終了後の両者に話を聞いた。
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☆ムン ヨヒョンQ&A

——初戦から、故障明けとは思えない活躍ですね!
今日はシュートが良く入りました。大学でも注力して練習しているので、自信を持って打っています。ドリブルでターンオーバーというケースがありましたけど、僕はドリブルでプレーを作ってショットやアシストを狙うのが得意なプレーですから、積極的にやっていきたいと思っています。
——いつ復帰したんですか?
1か月ほど前になります。この段階でもかなり調子を上げられているとは思いますが、まだまだここからという感じです。100%ではなくて、もっともっと自分はできると思っているので、WUBS2025を通じてより高いレベルの自分をお見せしたいです。
——昨年は準優勝で個人としてはディフェンシブプレーヤー賞でしたね。今大会は優勝してMVPとか、どんな目標を掲げていますか?
今年はもちろん優勝を狙っています。そのためにチームのみんなに活躍してほしいので、MVPは誰がとってもうれしいですね!
☆ヤン ジョンユンQ&A

©月刊バスケットボール
——まずは初戦を振り返ってみてください
10点満点で6点ぐらいです。特に終盤、相手が積極的に当たってきて僕がもう少しボールに絡むべき場面で、ムン選手に任せっきりにしてしまったのを後悔しています。
——役割分担はどんな感じでしているんですか?
メインはあくまでムン選手で僕はサポート役です。相手がムン選手にプレッシャーを強めてきたときに僕が受けて展開する形です。
——得点よりもパスに意識を寄せている感覚ですか?
今日は相手が積極的に前に出てくるディフェンスだったので、ボールを持ったらドライブして相手を引き寄せてパスを裁くようにしていました。いつもそうしているのではなく、相手の対応を見ながら狙っています。
——日本の選手で誰か意識したり、「この選手に負けたくない」と思ったりしている選手はいますか?
日本代表としてプレーしている渡邊伶音選手がいますよね。大きいのに3Pシュートがうまい選手です。
——彼は206cmのビッグマンでポジションが違いますよね!?
ええ。でも、僕と同じ1年生の年代で李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会などに選ばれているのはすごいことだと思うんです。刺激を受けて、僕も負けないように頑張ろうと思うんですよ。
ヤンはムン不在で戦ったUリーグ前半戦で11連勝に貢献して実力を示した。チュHCによると、ピック&ロールでハンドラーとなったときのプレーメイクにまだまだ伸びしろがあるとのことだが、数字に表れないところで努力を惜しまない姿勢も含め将来性を高く買っている。ムンについては、「コンディションが戻ればまた代表に呼ばれるでしょう」と、こちらも自信を持っている様子だった。
ちなみにDay2の日体大戦では、ムンは一気にひっくり返した3Qにフィールドゴール5本中4本を決めて(うち3Pショットは2本中1本成功)9得点と決定的な仕事ぶり。試合を通じて36分5秒プレーしてターンオーバーがなかったことも含め、エースガードらしい活躍と言えるだろう。また、ヤンは23分21秒のプレーで2得点と数字的にはおとなし目だったかもしれないが、ムン同様にこちらもターンオーバーがない。接戦の時間帯が長かったこの一戦で、ツーガードの堅実さは確かに光る要素だった。
文/柴田健