NBA

2024.09.11

デビン・バッセル(サンアントニオ・スパーズ)インタビュー——「目標はとにかく昨シーズンよりも勝ち星を挙げること。たくさんね」

G.ポポビッチHCやD.デローザン、R.ゲイから良い刺激をもらった


Courtesy of Mitch Nathan/Andrew Morrison (Creative Artists Agency)

――NBAドラフトは、コロナウィルスの影響もあって通常とは異なる形式での開催でした。自宅でドラフト指名されたのでしょうか?

ははは(笑)、そう自宅だったよ。

――それ以後アダム・シルバー(NBAコミッショナー)と握手する機会はありましたか?

一度もないよ。今でも毎年ドラフトを見ると正直嫌な気持ちになることがある。本当のドラフトを経験できなかった。名前を呼ばれて、ステージに向かって歩いて、コミッショナーと握手をしてでも仕方ないね。一番重要なのは今なので、問題ないよ。

――スパーズが指名するかもしれないというのは予め予想していましたか?

全く予想していなかったよ。何となくあのチームに指名されるかなという予想はしていたけど、そのチームに指名されなかった後は、名前が呼ばれないたびにとてもナーバスになっていた。汗ダクになっていたときに、ちょうど名前が呼ばれたので安心したし、興奮したよ。

――スパーズとは事前にワークアウトはしましたか?

したよ。コロナ下だったから、変則的なワークアウトだった。選手がチームに出向くのではなくて、チームが選手を訪れるやり方だった。彼らとのワークアウトはよく覚えている。

――スパーズで4シーズンプレーしていますが、スパーズでプレーすることについて教えてください。スパーズカルチャーという言葉をよく耳にします。常に個人よりもチームを優先させる文化や常に長期的なアプローチで物事を図る習慣があります。こういったカルチャーのチームでプレーすることは、自身の成長にどれくらい寄与してきましたか?

スパーズでプレーできるのは一定の人だと思う。選手の人格、人柄を重視しているチームで、そういう選手をドラフトでも指名している。あとは勝つことも重視している。素晴らしい個人スタッツを積み上げても勝たないことには意味はない。それもチームでは強調されている。チームオフェンス、チームディフェンスにおいても勝つこと。あとはコミュニティに対して手を差し伸べること。今自分がやっているようなことが、チームからも求められている。今でもポップ(グレッグ・ポポビッチHC)がいるし、僕がプロデビューした頃はデマー・デローザン(現サクラメント・キングス)やルディ・ゲイのような手本になるベテランがいた。彼らはコミュニティを大事にしていたし、常にチームを優先して行動していた。僕自身もとても良い刺激を受けたよ。

――オフシーズンはどのように過ごしていますか?

とても建設的に過ごしているよ。もちろん練習もしているし、フィルムもたくさん見ている。来シーズンが楽しみでしかたないよ。CP(クリス・ポール)やハリソン・バーンズも加入したし、若い選手の育成も順調に進んでいる。トレーニングキャンプ、シーズンの開幕が待ちきれないね。

――来シーズン、個人で何か目標はありますか?

僕の目標はとにかく昨シーズンよりも勝ち星を挙げること。たくさんね。僕にとって一番大事なのは勝つこと。とにかく勝ちたい。プレーオフの可能性も出てくるかもしれないし勝つことが本当に重要だ。もうリーグ最下位のチームの一つでいることはこりごりだ。猛スピードでその状況から脱却したいね。それが目標だ。

――最後の質問です。日本にはいつ来てくれますか?

来年かな! ははは(笑)



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この企画は、スパーズのスーパーファンとして知られる小谷太郎さんが立ち上げた「Paint it Silver & Black!」プロジェクトの一環として小谷さんの全面的協力の下でスパーズ周辺の様々な話題を取り上げています。不定期ながら随時楽しい企画をお送りしていきますので、乞うご期待!

取材・文/小谷太郎(Paint It Silver &Black!)

タグ: サンアントニオ・スパーズ

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