【第3回WUBS】初参戦する日本学生選抜、飛躍の大チャンス到来
☆近年の日本学生選抜
大学生世代のみ、あるいはその世代を中心とした男子バスケットボールの日本選抜チームは、主にウィリアム・ジョーンズカップ、李相佰盃、そして2年に1度開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズが活動の舞台だった。コロナ禍の2020年から3年間はこのいずれも開催が見送られる困難に見舞われている。
その後の戦績を見てみると、ジョーンズカップでは昨年が1勝7敗の9位、今年は3勝5敗で6位。李相佰盃はこの2年間どちらも1勝2敗(通算2勝4敗)と負け越している。昨夏4年ぶりに開催されたワールドユニバーシティゲームズは、アゼルバイジャンから1勝を挙げたものの15チーム中12位。アテネオ・デ・マニラ大とのエキジビションのみに参加した昨年のWUBSでは、激闘の末69-70で敗れている。

昨年のWUBSで行われたアテネオ・デ・マニラ大とのエキジビションより(写真は塚本智裕/©WUBS2023)
総じて厳しい結果が並んでしまうのだが、昨年のジョーンズカップを振り返ると、日本学生選抜にとってコロナの5類移行後初の海外遠征で、参戦決定自体が開幕直前だった。また、実はWUBSでアテネオ・デ・マニラ大と戦ったチームがそのまま翌々日のフライトで参戦という流れでもあり、コーチや選手にとってはバスケットボール事態とは別の部分で相当な負荷がかかる流れだったことは否めない。
今回のWUBSには、その時点から成績の大きな好転が実現できていない中で臨むことになるだけに、見る側としては、はつらつとしたプレーぶりとその結果としての勝利を期待したくなるところ。ジョーンズカップとも李相佰盃とも異なる構成のチームが組まれ、ロスター発表から大会開幕までも1ヵ月以上の時間がある。若いチームが高いポテンシャルをそのまま発揮し、飛躍のバネとするには、これ以上ない絶好機だ。それが生かされることを期待しよう。
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柴田 健/月刊バスケットボールWEB