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2024.07.10

日本勢の初優勝なるか? 第3回WUBS展望


GAME3 16:10 Tip-off
白鷗大(日本1位、前回準優勝) vs シドニー大(オーストラリア)


昨年のWUBSで準優勝に輝いた白鷗大と、唯一白星なしで帰国したシドニー大と相まみえる一戦。当然白鷗大は負けるわけにはいかない。一方のシドニー大は失うものがない上、2度目の来日で経験的にも昨年以上に自分たちらしさを表現しやすいだろう。セミプロリーグのNBL1でプレーするメンバーも複数いるチームで、指揮官も新任のマシュー・ジョンストンHCに交代して心機一転という状況にあることを考えても、今大会ではダークホースとも言えそうなチームだ。総じて白鷗大にとっては、実績とは無関係に思いのほか危険な試合かもしれない。

白鷗大としてのポイントは、「白鷗大らしくプレーできるかどうか」だ。特に、フィジカリティーの高いシドニー大に対してディフェンスとリバウンドを頑張れるかどうか。シドニー大は現在進行中のオーストラリア国内リーグUBLでリーグトップの平均90.8得点というチームだが、WUBSでシドニー大に同じ展開を許すわけにはいかない。


昨年のWUBSでは平均17.0得点、7.3リバウンド、3.3アシストと大いに存在感を示した白鷗大のガード佐藤涼成。スプリングトーナメントでは故障者もありベスト8入りを逃しているだけに、冬に向けWUBSで弾みをつけたいところだろう(写真/月刊バスケットボール)

1つのめどとして、失点を70点台もしくはそれ以下にとどめられるかどうかが見どころだ。それができれば、オフェンス面のギアも自然と上がるに違いない。2024年度男子U22日本代表チーム入りした佐藤涼成、佐伯崚介、境アリームら能力の高いタレントの大暴れを期待できる。

逆にシドニー大は、強度の高い白鷗大のディフェンスに対してアグレッシブなドライブを持ち味とするマイキー・ヨーンらが決定力を発揮できるかどうかがカギだ。ガードもビッグマンも、フィジカリティーで簡単に負けないことが重要になる。高いモティベーションで来日するだろう彼らに、スキを見せたら痛い目を見るに違いない。


シドニー大のマイキー・ヨーンは得点力の高いガード。本領を発揮するようなら白鷗大は苦戦を強いられるに違いない(写真/月刊バスケットボール)

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GAME4 18:40 Tip-off
日本学生選抜(特別招待) vs 高麗大(韓国)

日本の大学界のオールスターチームと言える日本学生選抜と、韓国の最強チーム高麗大の激突——Day1のフィナーレを飾る一戦には、特別な意義を持つ対戦が組まれた。高麗大に関しては本稿公開時点では確定ロスターが発表されていないため、細かなマッチアップの議論はできない。とはいえ両国の直近の状況を考えると、それぞれのチームを推すファンがそれぞれのチームに是が非でも勝っておいてほしいと願う一戦ではないだろうか(もちろん当事者の両チームは勝利を目指しているはずだ)。


5月に開催された李相佰盃での塚本智裕。WUBFの日本学生選抜にも名を連ねている(写真/月刊バスケットボール)

今年5月に開催された第47回李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会では、今回のチームとは別編成とはいえ、日本学生代表チームが韓国学生代表チームに12敗と負け越している。また、パリオリンピックに向けたウォームアップゲームとして75日に有明アリーナで行われた日本代表対韓国代表の一戦では、日本は本大会出場権を持たない韓国に対し84-85で敗北を喫している。単に負けただけでなく、全国から集まった13000人越えの大観衆の前で、一時20点差のビハインドを背負う屈辱的な展開でもあった。この流れの中で、さらに日本学生選抜が韓国の王者に敗れる場面を、日本側のファンは見たいわけはない。

一方高麗大としては、前述のとおり昨年のWUBSDay2の東海大戦に50-59で敗れており、最終的にも8チーム中7位という不本意な成績に終わっている。今大会でも初戦を落として早々に優勝争いから退くわけにはいかないだろう。

ゆえにこの一戦は理屈ではなく、双方が厳しく勝ちにこだわる激闘となるのではないだろうか。誰がコートに立つにしても、闘志や気迫のこもった奮闘に期待したい。それは間違いなく両国のバスケットボールを前進させる力になる。


李相佰盃の第1戦でレイアップに向かうユ ミンス。高麗大で活躍する身長200cmのフォワードだ(写真/月刊バスケットボール)

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代々木第二の激闘をお見逃しなく

以上、Day1の8月10日に行われる4試合を経て、第3WUBS12日(月・祝)まで全12試合が組まれている。Day2以降の対戦日程は以下のとおり。世界の大学生バスケットボールプレーヤーたちの闘志と友情が交差する3日間。代々木第二は今年も熱くなりそうだ。

☆Day2以降の試合日程

811日(日)
GAME5 5-8位決定戦(11:10 Tip-off
GAME6 5-8位決定戦(13:40 Tip-off
GAME7 準決勝(16:10 Tip-off
GAME8 準決勝(18:40 Tip-off

812日(月・祝)
GAME9 7位決定戦(11:10 Tip-off
GAME10 5位決定戦)(13:40 Tip-off
GAME11 3位決定戦(16:10 Tip-off
GAME12 決勝(18:40 Tip-off


全試合日程を終えた後、全チームが集合して撮影した1枚。バスケットボールで世界の若者たちがつながっていることを感じさせるひとときだった(写真/月刊バスケットボール)

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柴田 健/月刊バスケットボールWEB

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