Wリーグ

2024.04.05

日本を代表する司令塔・町田瑠唯、Wリーグのプレーオフへ

Wリーグ総選挙1位は「メッチャうれしい」と笑顔がはじけた


――ところで、第25回リーグ(2023-24)公式プログラムの巻頭企画、Wリーグ総選挙の“ゲームメイク部門”で、全選手による投票で町田選手が1位に選ばれました。町田選手はケガなどもありなかなか感想をお聞きできなかったのですが、改めて選ばれた気持ちをお聞かせください。

「素直にメッチャうれしいです(笑) 選手の皆さんから投票していただけて本当にうれしいですよ。ポイントガードにはうまい子がたくさんいますし、いい選手がいる中で皆さんに選んでいただけたのはやっぱりうれしいなって思います」

――逆に町田選手はアイシンの吉田亜沙美選手を推していたと思いますが、吉田選手のプレーで見習いたいのはどんな部分ですか?

「ゲームメイクのところだけでなく、パスの出し方もいろいろな種類がありますし、大事なところで得点を決め切る力など、学べるところが本当に多いです。引退してブランクはあると言っていましたけど、短いプレータイムの中でもゲームメイクや流れを変えるプレーをしていて、まだまだそこは健在です。学べるところはあると思って見ていました」



――町田選手は皇后杯でケガをしたため、日本代表の強化合宿中も他の選手とは別メニューでのリハビリや、OQT(パリオリンピック世界最終予選)に出られず残念なお気持ちだったと思います。OQTはパリオリンピック代表の選考レースでもありましたが、オリンピックへの意気込み、今のお気持ちを教えてください。

「そうですね、パリへの思いは強くなりましたし、やっぱり代表メンバーとしてオリンピックに行きたい気持ちはすごく強いです。ただ今はこのチームでWリーグ優勝をすることが一番です。ですから、プレーオフに向けてしっかりと準備をして試合ができれば、それが日本代表などにもつながっていくと思います。まずは目の前のことをやり切りたいですね」






――テーブスHCにお聞きしたら、町田選手は『シュートがまだまだ(本調子ではない)』とおっしゃっていました。

「そうですね。全然自分のリズムがまだつかめていない感じはあります。練習の時も試合の時もあまりいい感覚ではないので、多分それが試合にも出ていて、迷いながら打っているというのもありました。そういうところを練習でしっかりクリアにしていければ試合にもつながると思います」

――最後に。このような時に聞くのは申し訳ないのですが、元チームメイトの田中真美子(昨シーズン引退)さんがドジャースの大谷翔平選手とご結婚されましたね。

「本当に素直におめでとうという気持ちです。たまたま結婚相手が大谷選手だっただけなので、結婚したことを祝福したいと思います。相手云々ではなく本当に幸せになってほしいです」

――彼女との思い出でエピソードがあったら教えてください。

「マナ(田中真美子)とは2人で出かけたこともあって、ドライブしながらどこかに行って、ザリガニ釣りみたいなことをしたことがあります(爆笑) 自分とマナの考え方や感覚はすごく私は似ているなと思っているので、こうやって騒がれているのも彼女自身はちょっと嫌なのかなと思うし、大変なのかなと思います」







Profile
まちだ・るい◎1993年3月8日生まれ/162㎝/ポイントガード/北海道旭川市出身/旭川西御料地ミニ→緑ヶ丘中→札幌山の手高→富士通(2011年入団)/高校時代からそのポテンシャルの高さを認められ、リオ五輪(ベスト8)、東京2020五輪(銀メダル)に出場したほか、ワールドカップやアジアカップなど日本代表として数々の国際大会で活躍。さらにWNBAのワシントン・ミスティックスでもプレー経験を持つ/Wリーグでは新人王、アシスト王7回、ベスト5など多くの個人賞を受賞している

取材・文/飯塚友子、写真/ⓒWリーグ

タグ: 町田瑠唯

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