月刊バスケットボール6月号

女子日本代表、恩塚HCがパリ五輪初戦でのアメリカとの再戦に「当然勝ちにいきます」

初戦は前回決勝で敗れたアメリカが相手に!


3月20日、女子日本代表(FIBAランク9位)の恩塚亨HCは、パリ・オリンピックの組み合わせ抽選結果を受けて会見を行い、前回大会決勝で敗れたアメリカ(1位)に対して「当然勝ちにいきます」と意気込みを語った。

【表】パリ五輪試合スケジュールをチェック

スイスのミースにあるパトリック・バウマンハウス・オブ・バスケットボールで行われたパリ五輪の組み合わせ抽選会、女子日本代表(FIBAランク9位)のグループ分けも決定。前回金メダルでFIBA女子ワールドカップ2022でも優勝したアメリカ(1位)と大会初戦で対戦し、2戦目でドイツ(19位)と、3戦目でベルギー(6位)と戦うことになった。
その抽選会をリアルタイムで見て、興奮して眠れなかったと告白した恩塚HCは「まず感じたのは“来たな”という感じで楽しみというのを一番多く感じました」と笑顔を見せると「東京オリンピックで得た課題を回収すべく、この3年間強化してきたので、それをもって成長した自分たちでしっかり戦いたいなと思っています」とアピールした。



そして前回大会決勝で対戦して75-90で敗れて準決勝となったアメリカについては「東京オリンピックの決勝以来となるアメリカ戦という意味では、すごく感慨深いなと思っています。だからこその3年間の成長を、学びをぶつけられる機会にしたいなと思っています。当然勝ちにいきます」とこの3年間の成果を見せたいと強調。ドイツ、ベルギーについては「ベルギーはヨーロッパチャンピオンですし、ドイツも年々ステップアップしていますし、WNBAのスター選手も加わって戦力アップするので手強いなと思います。ただOQTで私たちは強豪国に対して、いい準備をすることで成長して、大会に臨めました。この機会を成長につなげていきたいなと思います」と周到に準備をすることでいい戦いができるはずと自信を覗かせた。

また、東京2020大会以降の3年間について、「個々のスキルだったり、チームで組み立てるということを上乗せしてきました」と選手としても、チームとしても成長できていると紹介。オリンピック世界最終予選(OQT)で掲げた“走り勝つシューター軍団”というキャッチフレーズは、日本の最高の強みで今回でも一番やらなければいけないこととしたうえで、「成長した選手がいかにチームとして戦えるか、総力戦で戦いたいと思っています」と総力戦という言葉も1つのキーワードになると思うと説明した。



■パリ・オリンピック女子グループ分け
グループA:中国(2位)、スペイン(4位)、セルビア(10位)、プエルトリコ(11位)
グループB:オーストラリア(3位)、カナダ(5位)、フランス(7位)、ナイジェリア(12位)
グループA:アメリカ(1位)、ベルギー(6位)、日本(9位)、ドイツ(19位)






文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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