月刊バスケットボール7月号

Bリーグ

2024.02.01

黒川虎徹(アルティーリ千葉)、ホームデビューで大観衆沸かせる活躍——レマニスHCも絶賛「ううむ、すごい!」

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16得点にゲームハイの5アシストで勝利に貢献

アルティーリ千葉に特別指定選手として加わった黒川虎徹(東海大4年)が、131日に千葉ポートアリーナで行われたベルテックス静岡戦でホームデビューを果たした。試合は90-56の快勝。黒川自身も16得点、3リバウンド、5アシスト、1スティールと貢献した。


1月5日にアルティーリ千葉入りが公になった後、黒川は前節127日のバンビシャス奈良戦Game1Bリーグデビューを果たし、翌日のGame2で初得点(5得点)、初アシスト(3アシスト)を記録していた。しかしこの日のパフォーマンスは別次元。4,533人の大観衆が集まりクラブカラーのブラックネイビーで染まったアリーナを、スピードに乗ったドライブや3Pショット、相手の正面に立ちはだかる執拗なディフェンスで大いに沸かせた。2桁得点はBリーグ入り後初。アシストはゲームハイだ。3Pショットも初めて成功させている(4本中3本決めて成功率75.0%)。

試合後の会見で、黒川の秀逸なプレーぶりについて聞かれたアンドレ・レマニスHCは、開口一番「ううむ、すごい!(Uumm, he was great!)」と話して笑顔を見せた。黒川はチームに合流して以来練習でもずっと良い内容だったという。しかしデビューからわずか3戦目。合格点というには十分すぎるほどの大活躍を、レマニスHCは以下のように称賛した

「相手の25番(ジョン・ハーラー)や21番(ケニー・ローソン・ジュニア)が仕掛けるオンボールスクリーンに対峙して、その威力をいなして戦うのは(入りたての)若手にとって難しいものです。経験がないだろうし、学ばなければできません。奈良ではそれを少し味わったかもしれませんが、今日は素晴らしかったですね!」
Now (Kurokawa) has to deal with #25 (John Harrar), #21 (Kenny Lawson Jr) setting on-ball screen. That’s a man setting screen. And having to navigate physicality of that is sometimes difficult for the young players. It’s new. You need to learn how to do that. I thought maybe on the weekend, he caught a little bit of that. But tonight he was great!

レマニスHCは黒川のスピードについても言及し、「段違い(Another level)」と表現した。たぶんこの評価は、試合を見た誰もが感じたことではないだろうか。





第1Q残り3分9秒、「虎徹劇場」開演

黒川がホームで初めてコートに入ったのは、アルティーリ千葉が20-14とリードした第1Q残り39秒だった。ここからクォーター終了までの黒川をプレーバイプレーで振り返ってみよう。

残り2分55秒 スクリーンを使ってトップでボールを受け、ペイントアタックからデレク・パードンのレイアップをアシスト(スコアは22-14)

残り2分31秒 相手の2-3ゾーンディフェンスを見て、トップからBリーグの舞台で初の3Pショット成功(前田怜緒からのアシスト、スコアは25-16)

残り2分8秒 ゾーンディフェンスの隙を突くピンポイント・パスでアレックス・デイビスのレイアップをアシスト(スコアは27-17)

残り24秒 熊谷尚也のスティールからのこぼれ球を拾い、速攻に走った前田のレイアップをアシスト(スコアは31-22)

この時間帯の公式データに現れる黒川の記録は以上だが、会場が沸いた瞬間はこれだけではない。出場から1分もしないうちに、黒川にボールが渡るたび次に何が飛び出すかという期待感でどよめきが起こる「虎徹劇場」が開演。残り7秒には、甘くなった相手のパスに飛びつきスティールになりかけた好プレーもあった。マッチアップ相手に立ちはだかってファイトを見せる堅固なディフェンスは、以降も試合終了まで何度となく会場のボルテージを高めた要素だ。

黒川は第4Qにもスパートして5得点、2アシスト、2リバウンドを記録している。チーム最後の90得点目も黒川のドライビングフローター。この時は東海大の先輩にあたる鶴田美勇士が効果的なスクリーンで助けており、早くもケミストリーの高さを感じさせた(下の写真参照)。


第4Qにチームとして90得点目となるランニングフローターを決める黒川虎徹(写真/©B.LEAGUE)

試合に関して言えば、序盤にチームを勢いづけたのは、最終的にゲームハイの21得点を挙げたブランドン・アシュリーの連続得点だった。アシュリーの先制パンチは相当なダメージだったはずだ。その後黒川の追撃を経てハーフタイム時点でスコアは50-30。以降静岡には、わずかなチャンスをモノにする力が残っていなかったような印象だ。





取材・文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 東海大 アルティーリ千葉

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