3x3 Super Circuit 2024が開幕——UTSUNOMIYA BREX.EXEが千葉みなとでのオープニングラウンドで優勝
☆齋藤洋介、決勝戦勝利後のインタビュー
写真をクリックすると齊藤選手の優勝決定2Pショットが見られます
——今日うまくいったのはどんなことですか?
どう考えてもディフェンスです。今年の僕らが日本一を逃した一つの原因がディフェンスの強度を保てなかったことでしたが、新しいメンバー二人が足をよく動かしてディフェンスとリバウンドに絡んでくれました。二人が全力でパフォーマンスを発揮して、自分たちに足りなかったピースを埋めてくれましたね。
——PREMIERでの悔しさが気持ちの中では強く残っているのですか?
3x3に僕がBリーグから転向した2018年以来、3x3.EXE PREMIERのプレーオフ1回戦で負けたのは初めての経験でした。あらゆる大会で必ず最後にこうした場所に立てていたので、DAY2に進めないというのがやっぱりすごく悔しい気持ちでしたね。ただ、負けるべくして負けたと感じていました。世界に照準を置いて戦い、世界では昨年以上の結果を残せたのですが、応援してくれるファンや多くのスポンサーが日本の方々ですし、その方々の前で戦う日本で勝てないと元も子もありません。日本で勝つことは大事だなということをあらためて捉えられた1年間でした。
——こうして大会が増えてきたことで3x3のレベルは上がり、その結果日本で勝つのが難しくなっているというのもありますか?
もちろんあります。以前よりも研究されていますし、自分たちを倒せば優勝できる可能性があるという、足元を追われる立場でずっと戦ってきたので。自分たちがどういう戦い方をしているかをみんなが見ていますし、それをプラスアルファしてプレースタイルを作り上げているチームも出てきています。以前に比べれて日本のレベルも上がっています。
——齊藤選手ご自身も以前よりもうまさが増しているのではないですか?
自分ではうまくなっていることよりも、できなくなっていることの方が増えている感じです(笑) 筋力も、疲れも出ますし。今まで週5回練習して土日に試合ができていましたが、週5回の練習を18歳、19歳や20歳代のプレーヤーと一緒のメニューでやっていくのは厳しいですね。若いプレーヤーたちのアグレッシブさはうらやましいですよ! でも、ベテランとして自分のことはわかっています。それをやらせてもらえる環境があれば、もう少し長生きできると思っています。
取材・文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)