月刊バスケットボール6月号

ホーバスHC、渡邊雄太をストレッチ・フォーで起用と明かす「シュートがすごく入っています」

12人選定は8月15日から行われる強化試合の中で決める


7月30日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」へ向けて強化を続けるAKATSUKI JAPAN男子日本代表チーム(FIBAランク36位)は公開練習を実施。練習後に取材に応じたトム・ホーバスコヘッドコーチは、新たに参加した渡邊雄太(サンズ)についてストレッチ・フォーがメインになるとポジションを発言。また、8月15日から行われる強化試合の中でワールドカップの登録12人を決めると語った。

【表】男子日本代表チーム FIBAワールドカップ 2023 直前合宿参加メンバー


28日(金)から開始した強化合宿。メンバーとしては渡邊雄太(サンズ)が新たに参加し、それまで前回合宿にいたテーブス海(A東京)、ジェイコブス晶(ハワイ大)が外れた。
待望の渡邊の参加について、ホーバスHCは前週末に行った韓国遠征に行ったメンバーのインテンシティー(強度)が高い状態になっていて、渡邊も驚いたようだと告白。5対5での練習での様子について「彼は負けず嫌いだから結構やっていた。僕もちょっとファンだった(楽しかった)。だから『今のベストでいいんだよ』と言いました。まだ3週間ちょっとあるのだから、ステップアップしていきましょうと伝えました」と語った。そして合宿前に痛めたという足については「大丈夫。もう全然動きもいいし、痛みとかないですよ」と問題ないと答えた。また、渡邊のポジションについてはストレッチ・フォーがメインになると発言。「シュートがすごく入っていますし、いい感じですね」と好感触だと語った。ストレッチ・フォーは、ディフェンスをアウトサイドに引き寄せる3Pシュートを放てるパワーフォワード(PF)のことである。



渡邊のポジションについてはストレッチ・フォーがメインになるとホーバスHCが発言



また最終的に12人に絞ることについて、「ケース・バイ・ケースですよね。2番、3番の選手で言うとフィフティー・フィフティーの選手が何人もいる。だからワールドカップ近くでも、調子によって(選考が)変わってしまうと思います」と難しい決断になると語ると、「フランス(8/17)、スロベニア(8/19)のころには12人にしたいですね」と男子日本代表国際強化試合2023東京大会の中で12人を決めるつもりだと明かした。選考という質問の中で、具体的な名前をあげたのがセンター川真田紘也(滋賀)の名前だ。韓国との第2戦では6得点7リバウンド2ブロックというスタッツ以上に存在感を発揮したが、「韓国の選手よりも川真田のほうが大きかったです。ドイツはさらに大きい。自分より大きい選手がいっぱいいるチームに対してできるかどうか。わからないし、そういうテストしたいですね。川真田のほうがリバウンドを取るけど、井上(宗一郎)の方がシュートは打てますし。そこを見てみたいです」と語った。

もちろん、今週の8月2日、4日に群馬・オープンハウスアリーナ太田で開催されるニュージーランド代表との「男子日本代表国際強化試合2023太田大会」もロスター争いの中で重要なアピールの場となる。“インテンシティ(強度)”が増したという日本代表の戦いに注目である。



キャプテンの富樫勇樹とホーバスHC




★男子日本代表今後の予定
「男子日本代表国際強化試合2023太田大会」
会場:オープンハウスアリーナ太田(群馬県太田市飯塚町1059)
(1)8月2日(水)vs.ニュージーランド代表(26位)19:00ティップオフ
(2)8月4日(金)vs.ニュージーランド代表 (26位)19:00ティップオフ

「男子日本代表国際強化試合2023東京大会」
会場 : 有明アリーナ(〒135-0063 東京都江東区有明1丁目11-1)
(1)8月15日(火)vs.アンゴラ代表(41位) 19:00ティップオフ
(2)8月17日(木)vs.フランス代表(5位)19:00ティップオフ
(3)8月19日(土)vs.スロベニア代表(7位)15:00ティップオフ
※カッコ内はFIBAランキング(2023年2月27日現在)
※出場メンバーに関しては、決定次第発表


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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボールWEB)

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