ウェンバヤマ「このフランチャイズを勝たせるために100％の力を出し切るつもりだ」

――事前の報道どおりの1位指名を受けました。今の気持ちを教えてください。
「うまく表現できない。受けたばかりだしね。最高の気分だし、人生最高の夜だ。ずっと夢見ていたんだ。夢が叶った。信じられないよ」

――ドラフトが始まっての5分間、指名を受けるまでの気持ちはいかがでしたか？
「人生で最も長い5分間だった。僕の周りに沈黙が流れ、家族も黙り込んでしまった。みんな自分の時計を見ていたね。そしてコールされたんだ。たくさんの人に祝福された。アダム・シルバー(コミッショナー)と再会して握手し、ハグをした。それから誰かがこれ（スパーズのジャージ）をくれた。わかっていたんだね(笑)　たくさんの愛をもらったよ」

――ドラフトの1時間くらい前に、あなたはステージに見つめていましたね。その時点でリアリティはあったのでしょうか？
「そうだね。その頃から少し現実味を帯びてきたよ」

――電話でグレッグ・ポポビッチ(ヘッドコーチ兼社長)、R.C.ビュフォード(CEO)からどんな言葉を受けたのでしょうか？
「とてもカジュアルな感じだった。彼らは僕と一緒に仕事をするのを待っているよと言っていた。僕を安心させたかったんだと思う。とてもカジュアルだった」

――ポップ(ポポビッチHC)の印象について教えてください。
「威圧的ではなかったけど、実際に会ったら威圧的と感じると思うよ(笑)」

――サンアントニオの街は人であふれ、自動車がクラクションを鳴らしながら走って喜んでいます。ファンにメッセージをお願いします。
「ぜひ映像を見たい。僕からのメッセージは、このフランチャイズを勝たせるために、フランチャイズ、ファン、地域社会にインパクトを与えるために、100％の力を出し切るつもりだということだ」

――ASVELでトニー・パーカー(元スパーズ)、メトロ92でボリス・ディアウ(元スパーズ)と長く時間過ごしました。スパーズで彼らのレガシーを引き継ぐことについて何か言葉をもらいましたか？
「彼らはNBAについてはっきりと話してはくれませんでした。僕たちがプレーしていたシーズンの方に専念していたというのもある。NBAのことはあまり話してくれなかった。僕がスパーズに行くことはずっと前からわかっていたということもあると思う」

――ルーキーシーズンに向けての抱負をお願いいたします。
「優勝を目指し、リングを手にしようとして、手にできなかった選手もいる。僕はそうなりたくない。僕の目標は、毎回リングに近づき、リングを手にする方法を学ぶことだ」

――スパーズの試合を見た記憶で最も古いのはいつでしょうか？
「おそらくファイナルだと思う。2013年か2014年くらい。それが最も古い記憶だと思う」

――1位指名を受けたあと、ポップはサンアントニオで会見を開き、他のスパーズの選手と同じように、どんなステップも飛ばさないことがあなたにとって重要だと話していました。また、ティム・ダンカン(元スパーズ)との仕事についても言及していました。彼から何を学びたいですか？
「どんなステップも飛ばさないというのは、僕にとって理想的だ。間違いを犯さないように助けてくれる人たちが周りにいて良かった。もしダンカンと一緒に仕事をする機会を得たとしたら、これ以上のロールモデル(お手本)はいない」

――あなたは英語を学んでいると言っていました。スパーズのファンはスペイン語を話す人が多いですが、スペイン語も学びますか？
「スペイン語を学びたいとずっと考えていました。でもドラフト・ロッタリー以降、ずっと忙しかったんだ。でも、いつかは実現したいと思っているよ」

――正式にスパーズに行くことが決まりました。この夏、経験してみたいことはなんでしょうか？
「ブレックファスト・タコス(朝食向きのタコス)かな!? がうまいとよく聞いているよ(笑)　とにかくスパーズのジャージーを着ることが待ちきれないよ。素晴らしい冒険の始まりだ。何が起こるかわからないし、とにかくエキサイティングでしかない」

――あなたはスパーズのファンだったのでしょうか？
「トニー・パーカーのファンだったから、スパーズファンになったんだと思う。5月16日(ロッタリーの日)以来、スパーズファンからのたくさんの愛を感じている。サンアントニオの中心街には僕の壁画があるらしい。本当に信じられないよ。これ以上の歓迎は望めないよ。本当にファンが大好きだよ」

――NBAはスモールバスケにシフトしましたが、今はビッグバスケに戻りつつあるように思います。ジョエル・エンビード(76ers)、ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ)のような7フッターがいますが、彼らから何を学びたいですか？　また自身から子供たちに何を学んでほしいですか？
「おっしゃるとおり、ここ2、3年でゲームは少し変化したと思う。ベストを尽くすには、スキルだけでなく、運や遺伝も必要。最近のベストプレイヤーはビッグマンであり、ヨーロッパのビッグマンだ。僕がトップになるまでの道のりはとても長いだろうけど、誰からも学ぶ準備はできている。子供たちに対しては、多くを学べるかはわからないよ。でも、みんな自分自身から多くを学ぶことができると思う。一番大切なのは、自分自身を知ることだと思うんだ」