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2023.06.14

【WUBS 2023】山﨑一渉の背中を押すチームメイト、クアンとKGに注目 - ラドフォード大(アメリカ)オンライン会見での一問一答

クアンとKGの日本人記者との一問一答
※以下、質問は要約

――自己紹介とWUBS出場への抱負


スミス: 皆さんこんにちは! ラドフォード大4年生のダクアン・スミスです。国外を旅して新しいことを体験するのを楽しみにしています。

ジャイルズ: ラドフォード大学2年生のケニオン・ジャイルズです。僕もチームメイトと一緒に、特にイブと日本に行けるということでワクワクしています。彼はアメリカから戻っているわけで、彼がそちらでどのように暮らしていたかを見て、チームメイト、中でもイブと一緒にそこで異なる伝統や文化を見て、経験するのが楽しみです。ありがとうございます。

――WUBSで成し遂げたいこと

ジャイルズ: 私僕はやっぱりいろいろと学びたいです。これを足掛かりにチームを構築したいですし、イブがうまくプレーできるようになるといいなと。彼が来た国でプレーするので、きっとやりやすいはずですからね。どこから来たのか、そして彼がより快適に感じることができることを本当に嬉しく思います。イブが母国で活躍するのが楽しみです。それはぜひとも見たいことの一つです。これまでずっと彼が周りに合わせなければならない状況だったのを見てきましたから、そこは本当に楽しみです。それとせっかくの機会ですからやっぱり勝ちたいです。まだプレシーズンなので、まずは開幕に向けてチームメイトとの意思の疎通を高めていきたいというのもありますけどね。

スミス: 僕が主に目を向けているのは、トーナメントで優勝したいのはもちろんですけど、夏の早い段階でチームをまとめていくことです。去年はなかった機会なのでぜひうまく生かしたいですね。また多くの新人が入ってくるので、皆がウチのプレースタイルとラドフォード大でのしきたりに順応してもらいたいです。KGも言っていましたが、イブの世界に少し足を踏み入れて、彼がどこから来たのか、皆さんがいろんなことをどうやっているのか学べたらいいなと思います。僕たちにとって素晴らしい経験になるに違いありません。

――試合以外で楽しみなこと

スミス: どこで一番文化や食の違いが感じられるのか見てみたいですね。イブを見ているとものすごくよく食べるので、どこでもおいしいものが食べられるんだと思っているんですよ。たぶん彼はおいしいところをたくさん知っているだろうから、本当に街を巡ってみたいです。

ジャイルズ: 僕としてはキャンディーと飲み物がどんなに違うか楽しみにしています。イブも知っていると思いますけど、僕はお菓子好きなもので! あらゆるキャンディーを見てみたいです。聞くつもりはなかったんですけどこうなったら日本ではぜひ。この二つが日本に行ったら楽しみにしていることです。

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――スミスの最上級生としての自覚

スミス: 4年生としてしっかり勝てるようにしたいですが、リーダーシップも教えたいですね。最上級生になったら休んではいられませんし調子が悪いなどとも言っていられません。僕もリーダーとしてまだまだ学んでいる最中ですけど、コーチ陣からもコート上でリーダーになるように、コーチの代わりだぞと言われていますから。彼らをうまく導いていきたいです。1年史の間彼らはしっかりやっていて練習もとても熱心でした。この先もそれを続けていけるように。それともっと声を出してというのは二人のどちらにも言えますね。イブはまだ英語を勉強中ですけど、その面でも頑張っているし、ケニオンは1年生の時から得点源になっていたのですから、行動でリーダーシップを示してきました。でも二人とももっと声を発して話し合えるようになるといいと思います。


スミスは山﨑とジャイルズにもっとボーカルなリーダーになるよう期待しているという(写真/©️Radford University Athletics)

――NCAAトーナメント出場へのカギ

スミス: 個人的に僕は二度NCAAトーナメントを経験しています。はっきり言って、今からやっていかないといけません。今、アメリカじゅうで誰もが同じことを言っているわけです。どこもNCAAトーナメントに出ようぜと。でも、大事な時に大事な試合に勝てるのはまとまりのあるチームだけです。今回日本でプレーするのはとてもいい機会になると思います。慣れない難しい環境で戦うわけですからね。いいチーム、強いチームは困難なときにこそ戦えるものです。より良いチームになるためにお互いの結びつきを強め、話し合って強みと弱みを知り合って。難しいですが素晴らしいチームになるにはそれが必要です。頑張りたいと思います。

――ジャイルズが山﨑とどのように助け合っているか

ジャイルズ: イブと初めて会った時は英語が大変そうでしたけど、スキルと姿勢はしっかりしているとすぐに気づきました。僕らはその点で1年生ながら同じだと。何をしなければいけないかをわかっていたと思います。僕はイブが英語で困っているのがわかったし、僕には実家に弟がいるので、「それじゃここでも兄貴分になってやれ」という感覚で手を貸しました。僕の方も大学で弟の相手をしているような経験ができて、人として成長できていると思います。

――ジャイルズが大学1年目をうまく乗り切れた理由

ジャイルズ: 個人的には表彰で頭がいっぱいにならないようにしていました。最終目的は何だっけ、勝つことだよねとシーズン中ずっと言い聞かせながらやりました。浮き沈みはありましたけど、僕は勝てればそれでよかったんです。それが一つの要因でした。

チームとしては、最初からまとまりはありましたが序盤に連敗もあって苦しみました。そんな中で何度もまとまりを取り戻してこられたのがよかったところです。僕には勉強になりましたよ。クアンが僕らに行ってくれていたことですけど、どんな形でシーズンをはじめられるかよりも、どんな終わり方ができるかの方が大事なんですね。シーズン序盤に僕らがセミファイナルまで進出できるぞと言われたら、あの戦いぶりではたぶん驚いくだけだったと思います。チームとして、浮き沈みがあってもまとまって戦ってこられました。


「英語が通じない間は僕がイブの兄貴分になれたら…」ジャイルズは思いやりのある若者だ(写真/©️Radford University Athletics)

――日本の記者に囲まれた感想

スミス: クールな体験ですね。僕は将来国外でプロとして活躍する夢を持っているので、皆さんとここでお会いできて、話を聞いてもらったり、思ったよりも英語を話す人が多かったり、通訳を介して聞いてくれている人がいたりという様子を見られてとてもうれしいです。こういう機会を得られる人も決して多くはないと思うので、クールです!

ジャイルズ: 僕にとっても楽しい体験です。僕の兄が海外でプレーしていて、僕自身も海外に行きたいと思っているんですよ。だから皆さんが頑張って英語で質問してくれていて、通訳がついてというのを体験できてハッピーです。いくつか違う言語を使えるようになれたらというのも僕の夢なんですけど、バスケットボールをしていると勉強する理由にもなるのかもしれません。楽しいものですね。

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柴田 健/月刊バスケットボールWEB

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