月刊バスケットボール7月号

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2023.05.30

【第2回WUBS】山﨑一渉のラドフォード大2022-23シーズンを振り返る


山﨑一渉 ラドフォード大(2年)#54 F 201cm/98kg 千葉県松戸市出身(写真/©️Radford University Athletics)

NCAAディビジョン1のビッグサウス・カンファレンスに所属するラドフォード大の一員として、今年第2回を迎えるWUBS(Sun Chlorella presents World University Basketball Series=ワールド・ユニバーシティー・バスケットボール・シリーズ、以下WUBS)で凱旋を果たす予定の山﨑一渉。WUBSでは日本から出場する東海大と白鷗大のどちらとも、勝負の流れによって対戦する可能性があるが、もしどちらかとの対戦がかなえば、日本の大学が単独チームとしてNCAAディビジョン1のチームと戦い、かつ相手のメンバーに日本人プレーヤーが所属しているという、かつてない、バスケットボールファンならば見逃せない機会になる。


東海大には、山﨑がFIBA U19ワールドカップ2021で日の丸を胸に戦った仲間である元田大陽(4年)とハーパー ジャン ローレンス ジュニア(3年)が所属している。白鷗大には仙台大明成高の後輩である八重樫ショーン龍と内藤晴樹が1年生として加わった。ラドフォード大の試合は本場アメリカNCAAディビジョン1のチームであるという事実だけでも、どの試合も見どころがある。しかし、東海大か白鷗大のどちらかと対戦すれば、それがどちらであっても、会場となる国立競技場代々木第二体育館は、勝負度外視でファンの胸を熱くする光景を生み出す舞台となりそうだ。

【関連記事】第2回WUBSが東海大、白鷗大、山﨑一渉所属のラドフォード大など8チーム出場で8月に開催決定

Sun Chlorella presents World University Basketball Series大会公式サイト

シューターとしての高い評価を得て渡米、初戦で21得点

山﨑はフレッシュマンとして1年間を過ごしたわけだが、その1年間ははたしてどんな過程だったのだろうか。

留学前の山﨑は、NCAAディビジョン1での活躍が十分期待できるだけの実績を残していた。多くのファンにとって最も印象深いのは、ウインターカップ2020決勝での大活躍だろう。東山高と戦ったこの試合で、山﨑は25得点、10リバウンド、2アシスト、3スティールと攻守に躍動。70-70の同点で迎えた最終クォーター残り5秒には、3年ぶり6度目の王座獲得を決定づけるジャンプショットも決め、大会のベスト5にも選出された。

U16日本代表チームの一員として参加した2019年初頭のチェコ遠征では、クリスタル・ボヘミアカップ(チェコ開催)で連覇達成に貢献して大会ベスト5選出。前述のU19ワールドカップでは、7試合に出場してチームのリーディングスコアラーとなる平均14.6得点を記録し、3P成功率43.9%(41本中18本成功)は大会全体の3位という好成績だった。


昨年5月、ラドフォード大が山﨑の加入を発表した際、ダリス・ニコルズHCは「一渉は能力の高いウイングシューターで、FIBAの舞台で豊富な経験を持っています」とのコメントを発信していた。「八村 塁を輩出したのと同じプログラムからの加入です。我々のプログラムとラドフォード大のコミュニティーに迎えられることを楽しみにしています」。現在NBAロサンゼルス・レイカーズの一員として大活躍する八村の名前に触れながらの紹介からも、非常に高い期待を寄せていたことが感じられる。



昨年11月1日に行われたメアリー・ボールドウィン大とのエキジビションゲームより。山﨑は3本の3Pショット成功を含むチームハイ・タイの21得点を記録した(写真/©️Radford University Athletics)

山﨑はその期待に応え、2022-23シーズン開幕直前の11月1日にホームアリーナのデッドモン・センターで行われたメアリー・ボールドウィン大とのエキジビションで、さっそく3Pショットを7本中3本成功させて21得点を記録した。この数字は同級生でガードを務めるケニオン・ジャイルズと並ぶチームハイ。対戦相手はNCAAディビジョン3のチームで、ハイランダーズ(ラドフォード大のニックネーム)としては“肩慣らし”のような位置づけの試合ではあったが、山﨑にとってNCAAにおける初の実戦で持ち味を出せた意義が小さいわけはない。チームも114-54という大勝を手にしており、この時期に踏むべきステップを踏んだと言えるだろう。

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こちらもボールドウィン大との一戦より。山﨑は豪快なダンクもぶちこんだ(写真/©️Radford University Athletics)



柴田 健/月刊バスケットボールWEB(月刊バスケットボール)

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