横浜ビー・コルセアーズ竹田GM×青木HC×山田AC対談「過去の積み上げが今につながる」[後編]
「ありのままを受け入れる」3人のステキな関係性
──青木HCにとって竹田GMはかつての元同僚でもあり、自分のチームの選手でもあり、今はGMとヘッドコーチというポジションです。いろいろな立場で接していますよね。
青木 確かに、そう言われるとそうですね(笑) 僕的に謙は年齢に関係なく、リーグでもトップクラスにバランス感覚の良い存在だと思うんですね。選手もやって、コーチもやって、今はフロント職です。そんな人間が僕のことを知ってくれているのはすごくやりやすいです。僕の性格も彼は知っているので、そこをしっかりカバーしてくれますし。それに、チームとフロントの間に立ってバランスを取ってくれているので、すごくありがたいです。もちろんビジネス的な交渉もしてくれます。例えばビーコルがこれから上がっていくために、「今はここだけは我慢して」とか、そういう腹を割った会話ができますし、こちらが譲歩した分は他のところでケアをしてくれたり。そういうバランス感覚に助けられていますね。
──ちなみに、お互いに直してほしいところはありますか?
山田 うーん、ないですね!
青木 僕もパッとは思いつかないです。
竹田 じゃあ、僕から…
青木・山田 あるの!?(笑)
竹田 うそうそ(笑) 直してほしいところではないんですけど、謙治(山田)は中身が女子なんでおしゃべりが大好きなんですよ(笑)
青木 そうそう、いろんな情報を知り過ぎ(笑) ホントに「その情報どっから仕入れてきたの?」ってくらいマニアックな情報まで知っているんですよ。情報屋みたいな感じです(笑) 直してほしいというより、ビックリします。
竹田 勇人さんもどうでもいいツッコミとかが結構あるんですけど(笑) 直してほしいというかは、それを通り越してありのままの2人を受け入れるというか、もう付き合いも長いのでそういう感じですね(笑)
──もはや直す・直さないを超越した関係性なのですね(笑) では最後に、横浜ビー・コルセアーズというクラブは皆さんにとってどんな存在ですか?
山田 これだけ長くバスケに携わってきたので、ビーコルも含めて生活の一部というか。逆にそれを取られたら何をしているのか分からないです。そういう存在ですね。
青木 あまり考えたことはないんですけど、自分で入りたくて何とか門をたたいたクラブで、それからは荒波にももまれましたし、ビーコルと共にここまで来られたと思います。自分を成長させてくれた存在ですね。
竹田 関わる人がどんどん増えてきているので、これからの期待も込めて、もっと多くの横浜の人々に愛される存在になってほしいです。そんなクラブに僕も一緒にいるというか、そんな感じですね。
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Profile
竹田 謙
たけだ・けん/188cm/SG・SF/1978年10月5日 (44歳)/神奈川県川崎市出身/國學院大久我山高→青山学院大青木 勇人
あおき・たけと/193cm/SF・PF/1974年1月29日(49歳)/神奈川県藤沢市出身/鎌倉学園高→専修大山田 謙治
やまだ・けんじ/180cm・78kg/PG/1983年7月28日(39歳)/神奈川県横浜市出身/能代工(現能代科学技術)高→法政大※身長・体重・ポジションは現役時代のもの
写真/山岡邦彦 取材・文/堀内涼(月刊バスケットボール)