月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2023.04.09

横浜ビー・コルセアーズ竹田GM×青木HC×山田AC対談「過去の積み上げが今につながる」[後編]

左から竹田謙GM、青木勇人HC、山田謙治AC、ビーコルをまとめる首脳陣

変わらないカルチャー、過去の積み上げが今につながる


大好評発売中の『月刊バスケットボール2023年5月号』にて特集している横浜ビー・コルセアーズ。クラブを支える竹田謙ゼネラルマネージャー(GM)、青木勇人ヘッドコーチ(HC)、そして山田謙治アシスタントコーチ(AC)のOBビーコル3人衆の掛け合い、後編をお届けする! ※取材は2023年2月21日

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【表】横浜ビー・コルセアーズシーズンごとの結果



──3人が選手時代の横浜BCから現在にかけて、変わったものと変わらないものはそれぞれ何ですか?

竹田 大きく変わった感じはしないですね。今季は一気に成績が良くなったので大きく変化したように見えるかもしれませんが、僕らが選手時代から積み上げてきたものの延長線上に今のチームがある気がしています。選手に関してもCJ(チャールズ・ジャクソン)、デビン(オリバー)、赤穂(雷太)、松崎(裕樹)が加わりましたが、ほかは昨季と同じメンバーです。一人一人が少しずつ積み上げてきたものが大きいと思います。今までひっくり返りそうでひっくり返らなかったものが新しく入ってきた選手や河村(勇輝)の効果などで動き出したことで、どんどん良くなっていったという印象ですね。そのきっかけを作ってくれた選手がいるのはすばらしいことですし、同時に森川(正明)や森井(健太)ら在籍年数が長い選手たちが少しずつ遂行力を高めてくれたことが、この変化につながったのかなと思います。

青木 僕としても変わらないものの方が多くて、チームのコンセプトやあり方はずっと明確で変わっていません。諦めない人が多いのがこのクラブで、ビーコルがいつか必ず成長すると信じてくれる人たちの存在は昔から変わりませんね。クラブに属する選手やスタッフもそうですし、信じてチームを支えてくれたブースターさんたちもいますから、そういうところの気持ちは変わっていないと思います。

逆に変わりつつあるのは周りからの見え方だと思います。今までのビーコルは勝てないチーム、苦しんでいるチームと思われていたと思うんですよね。でも、いろいろな人たちの努力があってここまで来れていると思いますし、今があるのはそういう人たちの貢献があってこそです。まだまだ先は長いですが、変わらない思いや努力をもっと積み重ねていくことで周りをも変えていくことができると思います。


山田 メンバーはだいぶ若くなったと思いますし、中心になる河村がシーズンの初めからいるということや新しく入ってくれたCJやデビンの存在も序盤から勢い付いた要因だと思います。そこに長く在籍している健太や(須藤)昂矢たちの貢献など、一人一人が自分の役割を理解し始めたことがこの結果につながっています。

それにクラブの立ち上げのときから応援してくださっている方も、新規のファンの方もたくさん会場に来てくれています。そういうことの全てが一つになってやれているのをすごく感じます。周囲の支えがあっての横浜ビー・コルセアーズで、勇人(青木)さんも言ったように、それがようやく形になってきて周囲からの見え方も変わってきたんだと思います。
僕自身、いろんな情報を耳にしますが、その中でも見え方が確実に変化しているという声を耳にします。これから常勝チームになっていくにはより多くの積み重ねが大事になってきますが、今はそれが少しずつ結果として表れている時期です。周囲からの評価は自分たちの努力次第で変えられるものなので、それが体現できているのは今の一番すばらしいところですね。


2016-17シーズンの一枚。中央が青木HC、後列左端が山田AC、左から3番目が竹田GM(©︎B.LEAGUE)

2016-17シーズンの一枚。中央が青木HC、後列左端が山田AC、左から3番目が竹田GM(©︎B.LEAGUE)


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写真/山岡邦彦 取材・文/堀内涼(月刊バスケットボール)

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