Bリーグ

2023.03.15

カイソットインパクト – 広島ドラゴンフライズはどこまで強くなるか


チームに慣れればカイジュウに!


ソット自身はどんな自己評価だったかと言えば、「最高のできではなかったです(I don’t think it was the best.)」とのことで、次戦以降での改善に向けた意欲を強調していた。ただ、B1デビューでチームメイトと初めて公式戦を体験できたことは大きなプラスととらえており、残りの試合日程を楽しみにしていることを語っていた。来日後初めての会見時にも、「スウィッシュ(ショットが成功したときのネットとボールがこすれる音)がたくさん聞こえた」とチーム力への好感触を感じたことを明かしていたが、その手応えを実戦で確かめられた様子だった。

数字的に伸びなかった理由としては、高さを生かすためにゴール近辺でプレーしようとしても、それを簡単にさせてもらえなかったことを挙げた。琉球の巧みなゾーンディフェンスがその一つの要因であり、また自身が加わってから日が浅いことも影響したという分析だ。

「琉球は後半少し調整してきて、ボールがハイポストに入ったときにゾーンからマンツーマン気味に守ってきました。それが僕らのビッグラインナップに効果を挙げたと思います」
”I think the Ryukyu made an adjustment in the second half on how…, based on this, they tried to play man-to-man when the ball gets to the high post and it worked when we played big lineup."

「まだお互いを知り合おうというところです。今日は僕が皆とプレーした最初の試合ですから、これからどんどんよくなるでしょう。ぼくの感覚をわかってもらえれば間違いなくもっと高い連係を見せられます。まだ試合があるのでたくさん学んで改善していけたらと思います」
” I believe my teammates are still trying to…, you know like, feel each other out. It's my first game with them. So, I believe it's only get better once we get to know how I really play and what we…, like bring together, gel together 100%. Me with the team, we're all gonna be good. We're gonna do great. We've got a lot more games and we've got a lot more to learn. I'm really looking forward to next game and I believe we're gonna do better.”


#11 カイソット(Kai Sotto) 220cm/105kg C
2002 年 5 月 11 日生まれ(フィリピン出身)
(写真/©Hiroshima Dragonflies)



まだしばらく、ソットが全開状態となるまでには時間がかかるのだろうが、そこまでの過程は広島がチャンピオンシップで勝ち上がれるだけのチーム力をつける過程そのものなのかもしれない。315日に広島サンプラザホールで行われる京都ハンナリーズとの対戦は、ソット加入後初のホームゲームであると同時に、知将ロイ・ラナHCがぶつけてくる戦術に広島とソットがどう対抗するか非常に興味深い。祖国フィリピンにいた頃からカイジュウ(怪獣)のニックネームを持つソットだが、来日2試合目にして初のホームゲームでモンスターゲームを披露できるだろうか。

314日時点で広島は2811敗(勝率.718)で西地区3位。1623敗(勝率.410)の京都は西地区7位のチームだが、直近の2試合は大阪エヴェッサ(1821敗、勝率.462、西地区6位)と名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(2112敗、勝率.692、西地区4位)に連勝して勢いづいてきいている。非常に面白い試合になりそうだ。


ミドルレンジからゴールを狙うカイソット(写真/©B.LEAGUE)



柴田 健/月刊バスケットボールWEB

タグ: 広島ドラゴンフライズ

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