Bリーグ

2023.01.27

京都ハンナリーズ、1/28(土)・29日(日)横浜ビー・コルセアーズ戦からの展望

大爆発中の河村勇輝と中地区首位横浜BCを止められるか


さて、京都としてはさらに勢いづきたいところだが、ここで立ちはだかるのが現在中地区で首位を走る横浜ビー・コルセアーズだ。現在4連勝中で、ここまでの成績は京都の星をひっくり返した20勝12敗(勝率.625)。日本代表の司令塔、河村勇輝のパフォーマンスが名前のとおりまさしくチームに勇気と輝きをもたらしている状態だ。


河村勇輝はワールドクラスのパフォーマンスでB1を席巻している(写真/©B.LEAGUE)

河村は現在平均18.3得点がリーグ9位、8.8アシストが堂々のリーグ1位というハイレベルな活躍ぶりで、オールスター後の直近3試合だけで2度得点のキャリアハイを更新し、合計100得点を稼いでいる。かつ、記録だけではなく一つ一つのプレーも見る者の目を奪い感嘆のため息が出るような素晴らしさだ。その3試合のアベレージは33.3得点、3.0リバウンド、4.0アシスト。自信を持って放たれるフィールドゴールの成功率も高く、全体で52.4%(63本中33本成功)、3P成功率も48.6%(35本中17本成功)と手が付けられないレベルだ。

久保田がこの試合で河村にいかに対峙するかは大きな見どころだろう。久保田自身も直近の4試合で連続して2桁得点を記録し、堅実な貢献ぶりを見せている。もちろん重要なのは11の数字の比較というだけではなく、チームとしての攻防を両者がいかにコントロールできるか。それが勝負を左右するのではないだろうか。

京都のスケジュールを見ると、この連戦を含め315日(水)の広島ドラゴンフライズ戦までの8試合中ホームゲームが2試合(31112日の大阪エヴェッサ戦)しかない。その後ホームゲームが3試合続くが、対戦相手は千葉ジェッツと琉球というリーグ屈指の強豪だ。

それだけに、横浜BCとのアウェイゲームで白星を一つでもつかむことができたら、単なる1勝以上の意義があるだろう。久保田が河村の輝きを鈍らせ、ユトフやディアロ、ライト、満田丈太郎らが機能して…というのは、今の横浜BCを相手に簡単にできることではないのは当然だ。しかしそれを成し遂げられるようだと、「次の対戦は怖い」という田代の言葉が田代だけのものではなくなってくるに違いない。



取材・文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: 横浜ビー・コルセアーズ 京都ハンナリーズ

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