月刊バスケットボール10月号

恩塚亨コーチがオフェンスの重要な原則をオンデマンドで解説!

自ら創部した東京医療保健大女子バスケットボール部を、インカレ常勝チームへと育て上げた恩塚亨コーチ。「幸運なことにすばらしい経験をたくさんさせてもらった」というこれまでの指導歴の中で得た学び、コーチング方法を、ジャパンライム株式会社(以下JLC)とのコラボレーション企画としてオンデマンド限定で配信していく

『全指導者必見! 恩塚亨コーチの指導法をオンデマンド配信中!』から読む

2022年12月から第1章の配信がスタートし、3月まで4か月連続でアップロードされる今回の配信動画。ここでは今年1月に公開された『第2章「効果的な方法を知る」原則を生かす』の内容の一部を紹介する。

多くの指導者たちが頭を悩ませているのは、自らのチームに“足りないもの”があることだろう。例えば、練習時間や練習環境、選手の資質や能力、チームの予算…。ただ、これらの全てがそろったチームなど存在せず、だからこそ恩塚コーチは“戦略”の必要性を説いている。戦略とはすなわち、無用な戦いを省略して絶好の機会に勝負すること。自チームに足りないものがあるからこそ、どこで勝負するのかを絞って効果的な戦略を立てることが重要なのだ。

だが、かつて恩塚コーチもこの戦略について失敗した経験がある。東京医療保健大が2部にいた頃、当時は徹底してディフェンス練習を重視し、オフェンスではとにかく多彩なナンバープレーを教え込む戦略を立てていた。だが実際にシーズンが始まると、相手にプレッシャーをかけられてミスを連発し、ボール運びすらままならない。ブレイクで簡単に失点してしまうため、徹底して磨いてきたディフェンスは披露すらできず、ナンバープレーにも至らなかったのだ。



『恩塚 亨/「効果的な方法を知る」原則を生かす』より


そのとき痛感したのが、戦略が間違っていたということ。ディフェンス重視とナンバープレーの詰め込みをやめて「プレッシャーリリースの強化」にかじを切り、相手に圧をかけられてもそれを突破するだけのオフェンス力を磨くようになった。それが1部昇格やインカレ優勝につながったのだ。

また、オフェンスを磨く上で特に大事にしているのが「原則」だ。オフェンスに限った話ではないが「こういう状況ではこうした方が良い」という原則があると、選手たちも自信を持ってプレーを判断できる。逆に、原則なく単にコーチに言われたことだけをやっていると、不安がつきまとい、その場しのぎのプレーになってしまう。



『恩塚 亨/「効果的な方法を知る」原則を生かす』より


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