10連覇かかるENEOS、悲願の初優勝目指すデンソーがファイナルへ<皇后杯2022>

デンソーが会心のゲームで初優勝へ準備整う

デンソーを支え続けてきた高田。悲願の優勝へあと一つ

デンソーを支え続けてきた高田。悲願の優勝へあと一つ



続く富士通対デンソーの準決勝。高田真希、ひまわり、さくらの赤穂姉妹らを擁し、高さにアドバンテージを持つデンソー。そのインサイドを抑えてくる富士通に対し、本川紗奈生、木村亜美、またベンチスタートの高橋未来といったアウトサイド陣が思い切りのいいシュートを沈め、デンソーが主導権を奪う。富士通はディフェンスを変化させ、ドライブでデンソーディフェンスを崩しにかかるものの決め手に欠く。一方、デンソーは高田が3Pシュートを2本沈めるなど、抑えどころを絞らせずに40-27と前半をリードした。

 後半に入ると、富士通はインサイド陣の藤本愛妃、田中真美子が積極的にゴールにアタックし得点を重ねるものの、デンソーのオフェンスを止められない。また、多くの選手を起用し、ディフェンスでプレッシャーをかけ続けるデンソーディフェンスに対し、富士通はターンオーバーも出て、点差は広がってしまった。その後もデンソーは富士通にスキを見せず、74-56での快勝となった。

「インサイドだけでは勝てないので、アウトサイドからの攻撃も重要です。どこからでも、誰が出ても点が取れるのがウチの強みになってきています。自分たちのやりたいバスケットができ、勝利があげられていることで、チーム状況はいいと思います。」と高田。ENEOSとの対戦となる明日のファイナルに向け「どこが相手でも、デンソーのバスケットをやり切るだけ。ディフェンスとリバウンドがカギ」と冷静に語った。

 ENEOS対デンソーのファイナルは本日、1218日(日)15時より国立代々木競技場第二体育館でティップオフ。NHK Eテレで生中継もされる。皇后杯ファイナルで7回目の対戦となるこの組み合わせは、これまですべてENEOSが勝利を手にしている。悲願の優勝を目指し牙をむくデンソーに対し、ENEOSはその挑戦を跳ね返し10連覇達成果たすことができるか。準決勝でそれぞれ好ゲームを演じた両チームの対決に注目したい。



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