Wリーグ

2022.09.03

U18女子日本代表がWリーグ オータムカップで腕試し。大会直前に貴重な経験

 9月2日、高崎アリーナ(群馬県高崎市)でWリーグ オータムカップの1日目が開催された。オータムカップはWリーグの開幕前に行われるプレシーズントーナメントで、Wリーグチームに加え、社会人チームも6チームが参加。また、今大会にはFIBA U18女子アジア選手権大会2022(9月5日~@インド)に出場するU18女子日本代表チームも特別参戦した。U18日本代表は三菱電機と対戦し、大会直前に貴重なテストマッチの機会となった。

 

能力の高さを見せたの横山智那美(U18日本代表/桜花学園高)

 

 三菱電機が試合を優位に進めながらも、U18日本代表はあきらめることなく、激しいディフェンスを見せ、何度も追い付き、食らい付いていった。最後には引き離され77-93と振り切られる形となったが、収穫の多い試合となった。

 

 アジア選手権に向けて、「出国前に貴重な場を設けていただいた」と感謝を表した薮内夏美HCは、試合に臨むにあたり「準備してきたセットプレーや約束事に対して、どこまでトライできるか」ということを念頭に、「育成年代なので、1対1でどこまでパワースポットに攻め込んでいけるか」といったこともポイントに掲げていたという。

 

 選手たちの姿勢には「手ごたえを感じている」としながらも、「あまり時間はありませんが、見つかった課題を修正していきたい」と振り返った。さらに選手の出場時間のバランスをとりながら「いろいろな組み合わせを試してみたかった」と戦術面での試みでも、都野七海や横山智那美といった攻撃力の高いガードプレーヤーを同時に使うなど、新たな可能性を感じたようだ。「今回のU18は、サイズでは勝てないですが、ガード、フォワード陣のアジリティをいかして戦いたい」と話し、大会本番でも「タイムシェアをしながら、ディフェンスの強度を落とさずに戦えれば」と、A代表の戦い方を見習っていく。3日の午前中に国内で練習したあと、インドへと旅立つU18女子日本代表が狙うはもちろん優勝。そのためには「予選リーグを1位通過できれば」と抱負を語った。

 

 オータムカップ1日目は、社会人チームの山形銀行が山梨QBに勝利。敗れはしたがミツウロコはアランマーレ秋田と接戦を演じた。今季からWリーグに参戦する姫路も東京羽田と最後まで競り合うなど奮闘を見せた。

 

[試合結果]

山形銀行 ○79 - 67● 山梨QB
三井住友銀行 ●59 - 85○ アイシン
シャンソン ○103 - 51● TOTO
U18日本代表 ●77 - 93○ 三菱電機
東京羽田 ○82 - 77● 姫路
紀陽銀行 ●59 - 96○ デンソー
日立ハイテク ○89 - 74● 新潟
ミツウロコ ●51 - 61○ アランマーレ
滋賀銀行 ●55 - 82○ トヨタ紡織
トヨタ自動車●49 - 75○ 富士通(交流戦)
三菱電機 ●78 - 88○ ENEOS(交流戦)

★Wリーグ オータムカップ公式サイト https://www.wjbl.org/autumn_cup/

 

(月刊バスケットボール)



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