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2024.04.17

【第3回WUBS】日本の王者白鷗大、歴史的4冠達成を視野に迎える新年度

☆日本の大学バスケットボール


日本の大学バスケットボールは、9つの地区で全11連盟(北海道、東北、北信越、男女各々の関東、東海、男女各々の関西、中国、全四国、九州)と、その統括機構である全日本大学バスケットボール連盟により運営されている。毎年師走に行われるインカレは1949年の第1回大会から昨年までに75回開催され、男子では過去に15の大学が頂点に立った。最多優勝は日本体育大で14回。ただし、21世紀に入ってからは東海大の7回が最多だ。

天皇杯の歴代優勝チームを紐解くと、1950年代半ばまでは大学生たちがバスケットボール界をけん引していたことがわかる。第二次世界大戦後の高度経済成長下における企業チームの台頭や近年のプロ化推進に伴い、大学チームの天皇杯上位進出が簡単ではなくなっているのは間違いない。それでも、2007年の東海大ベスト4進出、13年の青山学院大ベスト8進出など、大健闘の例がある。


昨年のインカレで白鷗大は2年ぶり2度目の日本一に輝いている(写真正面は脇 昌大/©月刊バスケットボール)

☆白鷗大バスケットボール部とは

1986年創設の白鷗大は比較的新しい大学だが、バスケットボール部は男女とも、押しも押されもせぬ強豪としての地位を築き上げている。2023年度はオータムリーグとインカレで男女そろって優勝。Bリーグ、Wリーグで活躍するタレントも多く輩出しており、日本のバスケットボール界の発展を下支えする役割を力強く果たしてきた。

ソルジャーズのニックネームで親しまれる男子バスケットボール部は、近年特に躍進ぶりが目覚ましい。Bリーグ、日本代表での豊富な経験を持つ網野監督の下、過去5年間はいずれもインカレでベスト4入りを果たし、直近3年間連続で決勝に進出。2021年に初優勝を成し遂げると、23年にも2度目の王座獲得に成功している。白鷗大は21世紀に入ってから複数回日本一の座に就いた6大学の一つ。第3WUBSで優勝するには、前回王者のNCCUやその他の強豪チームを上回る必要があるが、単に胸を借りるだけではない挑戦の姿勢に期待したい。


昨年のWUBS決勝でNCCU相手に惜敗を喫した後、網野監督は「勝てる力があるチームだと思うので、それを信じてもう一つレベルを上げていきたい」とステップアップへの意欲を語った。その後の好成績を見れば、WUBSでの経験が間違いなく糧になっていたことが感じられる(写真/©月刊バスケットボール)

WUBS2023が大学バスケにもたらした5つの革新的意義
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文/柴田 健(月刊バスケットボールWEB) (月刊バスケットボール)

タグ: インカレ 白鷗大

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