VOL.4 次世代を支えるべく新たなステップへ

部活生に向けて

「仲間を大切に、後悔しないように」

――今、頑張っている部活生に伝えたいことは何ですか?

 一番は後悔してほしくないということです。学生生活は本当にあっという間で、そのときにしか味わえないことや、そのときにしか一緒に戦えない仲間は絶対にいます。チームが勝つため、チームの目標に向かって一緒に頑張っていける仲間というのは、すごく大切な存在です。

今はそこまで感じないかもしれないけど、卒業して社会人になったり、これからもバスケットを続けていく上で必ず助けになってくれるし、つながりは消えません。仲間を大切にしてほしいです。もちろん勝ち負けも大切ですが、仲間を思いやったり、仲間のために戦うことは大切なことです。あとは目標や夢を設定すること。高い目標でも低い目標でも、それがバスケットと全く関係のないことでもいいです。自分の人生につながると思うので、自分の意思や目標は強く持って、過ごしてほしいです。

 

 

成徳時代に出会った大切な仲間とは今でも交流を欠かさない

 

 

今しかない時間を後悔しないように過ごすこと

部活生に向けた吉田からのメッセージだ

 

――ご自身も学生時代の仲間とは会いますか?

 会いますね。オフの期間には必ず会います。今は一緒にお酒を飲んで、高校時代の思い出を語ったりしています。友達は特別多い方ではありませんが、狭く深くという感じ。引退試合にはみんなで日を合わせて見に来てくれました。限られたメンバーですが、私の最後のパフォーマンスは見てほしいと思ったので「絶対この日は空けておいてください!」と言って来てもらったんです(笑)。

 

――部活生に体のケアなどの部分でアドバイスをください。

 ストレッチをしてください(笑)。ケガをする前にもう少し自分の体を気遣えていたらと思います。そこからはストレッチを入念にするようになったし、しっかり自分自身と向き合って、どこが自分の弱い部分なのかをケガした後に考えるようになりました。それをもっと前から考えていたらケガをしなかったのかもしれません。学生の頃から自分に体と向き合って、嫌でもストレッチをしてもらいたいです!

 

――JBAのアンバサダーに就任しました。これからやっていきたいことや、具体的なプランがあれば教えてください。

 バスケットボールをメジャースポーツにしたいと思ってプレーしてきました。現役の頃にはなかなか具体的な活動ができなかったので、これからはサポートする側として、バスケットをどんどん広めて、「バスケットって楽しいんだ」と思ってもらいたいですね。そして、東京オリンピックでは、男女ともにさいたまスーパーアリーナが満員になるくらいに、バスケットボール全体のファンを増やしたいです。個人的な意見ですが、Bリーグの試合を見ている方は、Wリーグの試合はあまり見ないのではないかと感じていますし、逆もまたしかり。その壁を取り払いたいです。全部ひっくるめてバスケットボールだと思うので、そのサポートができたらいいなと考えています。具体的なことは、これから動いていこうと思います。

 

 

 



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