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2021/05/23

2021-22渡邊雄太、「ラプターズのチャンピオンシップシーズンに貢献」の決意

 

本契約に続くNBAでの目標は優勝

 

 トロント・ラプターズの一員として2020-21NBAシーズンの戦いを終えた渡邊雄太が、日本時間5月21日に日本のメディアに向けてズーム会見を行った。それ以前に北米記者も含めたラプターズのシーズン終了会見があったが、この日は渡邊個人として、日本のメディアを介して日本のファンに向け、挨拶と応援に対する感謝の意味を込めた会見となった。
 参加メディアに対する感謝の言葉で始まった会見で、渡邊はまず「今シーズン、皆さんもご存じのとおりと思いますが、自分が一つの目標としていた本契約をシーズン終盤にようやく勝ち取ることができました。ただ、自分の中ではそれは通過点と思っていますし、来シーズンはまだまだ油断できる立場ではなく保証をもらえていないので、これからが勝負。来シーズンに向けてしっかり頑張っていくので、よろしくお願いします」と2020-21シーズンを総括した。
 渡邊は2020-21シーズンが始まる前のオフ期間には、所属チームがないフリーエージェントの立場だった。ただ、過去2シーズンに渡ってメンフィス・グリズリーズとメンフィス・ハッスルで見せてきた実力とプレーの方向性からみて、また、ワッサーマンという力のあるエージェントのバックアップがある中で、NBAに居場所を見つけられるポテンシャルは十分に感じさせていた。巨大なビジネスを動かす有力エージェントがサポートするのは、大いにその価値ありと判断したアスリートだけだ。
 開幕前月の11月になっても「渡邊○○入り決定」という大きな知らせは聞かれることがなかった。ラプターズのキャンプに参加、エグジビット10契約で2020-21始動という道が切り開かれたのは12月に入ってからのことだ。エグジビット10はNBAと選手会の間で締結されている現在の包括的労働協約(CBA=Collective Bargaining Agreement)で導入された新たな契約形態で、最低年俸による1年間契約で、シーズン中の立場の保証はない。しかし渡邊はキャンプで頭角を示し、シーズン開幕前に契約形態を昨シーズンまでグリズリーズと交わしていたのと同じツーウェイ(Gリーグのチームに籍を置きながらNBAのチームの試合に出場できる)にアップグレードさせることに成功。その後レギュラーシーズンの実戦でも、特にディフェンスと3Pシューティングを持ち味として活躍し、結局Gリーグに行くことが一度もないまま、ラプターズの一員としてシーズン丸ごとを過ごすこととなった。その過程で4月18日に、念願だったラプターズとの本契約を手に入れている。
 半年前は、ほとんどゼロの状態からNBAのキャリアをリセットしたような状況だった。しかし今は本契約を手にしたNBAプレーヤーだ。立場の違いにより、チームから求められるものも違ってくるだろう。特に今シーズンのラプターズは、7年間続いたプレーオフへの連続出場が途切れ、フロントもコーチ陣も非常に悔しい思いをしている。ラプターズの社長を務めるマサイ・ウジリ氏は、自身の契約延長も近々交渉を迎える立場ながら、先週行われたシーズン終了会見の場で「チャンピオンシップを勝ち取れる位置に持っていかなければいけない」と話し、2019年に達成した王座獲得を近い将来再び実現することに向けた強い意欲を見せていた。

 

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ラプターズのマサイ・ウジリ社長は2度目の王座獲得に強い意欲を見せている


 21日の会見でその点について質問させてもらった際、渡邊は今シーズン実現できなかったチャンピオンシップが自身の目標だと明言した。「僕がNBAにいる間の目標は本契約を勝ち取ることと優勝すること。今シーズンも、ラプターズに残してもらった時点でチームは優勝を目指してやっていましたし、自分も優勝を目指してやっていました。今シーズンは勝つことができなかったので、実力で証明できなかったんですけど…。来年も、自分はまだ安心できる立場ではないというか、こういう世界ではどこにいても安心というのはできないんですけど、まず自分がしっかりチームのロスターに残って、その中で優勝を目指していくというのは今シーズンと変わりません。僕はリングを獲ることを目指して、最初からやっていくつもりです」
 ラプターズのニック・ナースHCは、シーズン中の会見でたびたび、渡邊のディフェンスにおける一歩目の速さを絶賛し、また3Pシューターとして信頼と期待を寄せていることを話していた。ベンチから登場してチームに勢いをもたらすハッスルも大きなポイント。逆にゴールに近い位置でのフィニッシュ力と、3Pエリアからゴールに向かうまでの間のスペースにおけるプレーメイクに課題があると明かし、「ネクストアクション・オフェンス」と呼ばれるラプターズのシステムの中で、ボールが廻ってきたら流れを止めることなく自らとチームの得点機を創り出すことを求めていた。

 

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