NBA

2021.02.28

渡邊雄太(ラプターズ)のロケッツ戦4試合ぶりの出場をブレイクダウン

渡邊雄太の対ロケッツ戦の主なプレー ※文頭の時間表示は残り時間

 

 

第1Q: 出場時間4分18秒 0得点(3P 0/2)、1リバウンド、± +1

 

4分18秒 アヌノビーの2つ目のファウルの後に登場し、スターリング・ブラウン(195mのガードフォワード)とマッチアップ。交代時のラインナップは渡邊、フレッド・ヴァンヴリート、ディアンドレ・ベンブリー、テレンス・デイビス、クリス・ブーシェイ。
4分2秒 右ウイングでベンブリーからハンドオフでボールを受け、スリップするがリカバリーしてボールをヴァンヴリートにつなぐ。
3分20秒 ブレイクでゴールに向かってきたビクター・オラディポのドライブを阻止。
2分43秒 ジョン・ウォールのミスショットをリバウンド。
2分22秒 トップでベインズからパスを受け、ベインズのピックを利用して右ウイングにドリブルしてプルアップ・スリー(ミス)。
1分20秒 ペイントにアタックしたラウリーからのキックパスを受け、右コーナーからキャッチ&スリー(ミス)。

 

第2Q 出場時間2分41秒 1アシスト、± +4

 

12分 スターターとして登場。クォーター開始時のラインナップは渡邊、ベンブリー、カイル・ラウリー、デイビス、ベインズ。
11分12秒 ダニュエル・ハウス Jr.のステップバック・スリーにうまくコンテストしミスショットを誘う。
10分44秒 エリック・ゴードンのドライビング・レイアップを阻止するナイスディフェンス。
10分2秒 スターリング・ブラウンのパスフェイクに反応し、スリーを決められる。
9分40秒 ラウリーからのパスを受けようとするベンブリーとマッチアップしたハウスにナイススクリーン。ベンブリーはパスを受けドライブで得点。
9分32秒 左コーナーでブラウンと1オン1。ベースライン側をやや開けて守り逆をドライブされたが密着しフィニッシュを許さず。
※その後9分19秒に交代

 

第3Q 出場時間5分1秒 2得点(FG1/2、3P0/1)、1リバウンド、± -4

 

5分1秒 コートの登場。ラインナップは渡邊、ヴァンヴリート、ラウリー、パウエル、ベインズ

4分48秒 トランジションに参加したがパウエルからのパスは通らず。
3分52秒 左コーナーでのキャッチ&スリー(ミス)。
3分40秒 ウォールのミスショットをリバウンド。
3分25秒 トップでウォールとマッチアップしてドライブを止める。
2分48秒 ヴァンヴリートのスリーが落ちたところをフォローしてマイボールに。
1分40秒 左ウイングでウォールとマッチアップ(ベンブリーとスウィッチ)して右サイドを破られレイアップを許す。
1分26秒 その直後のポゼッションでバックコートからドリブルでフィニッシュまで持ち込み、ユーロステップからのレイアップでこの日初得点。
1分14秒 トップでゴードンとマッチアップ(デイビスとスウィッチ)。スリーにコンテストし、ミスショットを誘う。
※クォーター終了までプレー

 

第4Q 出場時間5分18秒 2得点(FG1/2)、2リバウンド、± -6

 

12分 スタートから登場。ラインナップは渡邊、ベンブリー、ラウリー、デイビス、ベインズ。

11分22秒 左コーナーからデイビッド・ヌワバのミスショット(スリー)をリバウンド
10分43秒 ゴードンのドライブに密着ディフェンスするも決められる。
8分59秒 タイムアウト明けのオフェンスでヴァンヴリートからの鋭いパスを受け、ショットフェイク後ドライブからトップのデイビスにナイスパス。ショットは落ちたがブーシェイのプットバックで得点につながる。
8分40秒 2-1-2ゾーン(もしくはそのように見える陣形)のセンターを務め右ウイングでヌワバがベンブリーとブーシェイのトラップを抜けてアタックするところを阻止。
8分37分 ベンブリーのスティール後、ボールを拾ってプッシュするところでファウルを受ける。
8分16秒 2-1-2(上記参照)のセンターでディフェンシブリバウンド。
8分2秒 ヴァンヴリートのペイントアタックからのキックパスを左コーナーで受け、ショットフェイクから2ドリブルしてペイント際まで動きフィニッシュ。この日4得点目。
7分23秒 デイビスに何かを語り掛ける。ディフェンスでのミスコミュニケーションか。
7分15秒 再びヴァンヴリートからのキックパスを左コーナーで受け、ほぼ同じ流れ、同じポジション(やや距離が長い)からのショット(ミス)。
※その後6分42秒に交代

 

 渡邊の得点とリバウンドは、この試合の前までのアベレージでそれぞれ2.8得点と3.2リバウンド。この日はどちらもアベレージ以上だった。スリーが1本入っていればショットの確率も50%となり、数字的に文句なしというところだろうか。逆に言うと、スリーを1本決めてくることが一つの課題とも言える。ただ、ドライブやフィニッシュを阻止する数字に出てこない貢献も、上記の時系列にいくつもみつかることを考えれば、コーチ陣には一定のアピールができたのではないだろうか。

 渡邊とラプターズの次戦は日本時間3月1日(月=アメリカ時間2月28日)。ホームとしているフロリダ州タンパにシカゴ・ブルズを迎えて行われる予定だ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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