月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.02.15

渡邊雄太(ラプターズ)、日本時間2月15日朝のウルブズ戦出場は“Doubtful(危ぶまれる状態)” – アメリカ時間2月13日午後8時30分時点のインジャリー・レポート

 

 左足首捻挫でアメリカ現地2月10日のワシントン・ウィザーズ戦と11日の対ボストン・セルティックス戦を欠場した渡邊雄太。14日(日)午後7時(日本時間15日月曜日の朝9時)にホームのタンパでティップオフを迎えるトロント・ラプターズ対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦に出場するかどうかの指標の一つとなる、13日午後8時30分発表のインジャリー・レポートでは、“Doubtful(危ぶまれる状態)”との判断が示された。それ以前から同様の記述が掲載されており、回復状況に大きな変化がないだろうことをにおわせる発表だ。
9日の練習中に左足首をひねった渡邊はその後、自身のソーシャルメディアアカウントで重症ではないことを報告しており、ニック・ナースHCもさほど心配していない様子ではある。13日に行われた練習は休養だったが、これも早期回復をねらってのことと捉えることもできる。
しかしティップオフまで22時間半という時点での状況としては、芳しい流れとは言えない。ラプターズは12日・13日と2日間試合がなかったが、これは2月3日・4日以来の連休。ある意味、気兼ねなく回復のために休むにはもってこいのブレイクだったとも言える。もう一晩明けて試合当日に改善していることを願うばかりだ。
ラプターズは一方で、左ふくらはぎを痛めて離脱していたOGアヌノビーがこの試合で戦列に復帰する可能性が高い。上記のレポートでアヌノビーは“Questionable(疑わしい状態)”と記載されているが、ナースHCは13日の練習後会見で「(練習でのアヌノビーは)よい感じでした。試合までにいい知らせがあると願っています」と話していた。
アヌノビーは身長201cmのスモールフォワードで、ガードとフォワードをこなす身長206cmの渡邊とポジションが重なるプレーヤー。ローテーションの中ではライバルにもあたる存在と思うと、焦りは禁物だが、渡邊としてもできるだけ早く戦列に復帰したいところだろう。

 渡邊は離脱するまで10試合に連続出場しており、これは自己最長記録。その間平均4.2得点(FG39.4%、3P FG44.4%、FT 100%)、3.8リバウンド、0.5アシスト、0.5ブロックというアベレージを残していた。1月29日の対サクラメント・キングス戦ではキャリアハイの12得点を記録するなど調子自体は非常に良い。それだけに、試合勘を失わないうちにコートに戻りたいに違いない。
ラプターズは、アメリカ時間2月2日の対オーランド・マジック戦から6試合続いていた遠征を4勝2敗で乗り切り、いよいよ上り調子。現時点の成績は12勝14敗でイースタンカンファレンスの8位だが、開幕からの10試合が2勝8敗だったことを思うと、ようやくエンジンがかかってきたような状態であり、今後さらに上昇していきそうな勢いだ。


文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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