その他の海外

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2021/03/18

馬場雄大にさらなる飛躍のチャンス - 楽天がバックアップを発表

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)とLivOn Globalは3月16日、馬場雄大(豪NBLメルボルン・ユナイテッド)に関する契約を本日締結し、今後馬場のマネジメント活動を支援することを発表した。

 

今シーズン、豪メルボルン・ユナイテッドで欠かせない存在に成長した馬場雄大のマネジメントを楽天がバックアップする(写真提供/楽天)

 

世界で通用することを証明したNBL挑戦


 馬場はBリーグのアルバルク東京で2017年から2シーズン連続優勝に貢献した後、2019年以降はかねてからの念願だった海外挑戦を実行に移している。その経過は時間こそかかってはいるものの、非常に順調に見える。

 飛躍のきっかけは2019年の夏に中国で開催されたFIBAワールドカップ、中でも特に対アメリカ戦に見出すことができる。試合自体は、アメリカの総合力に日本は歯が立たず45-98というブロウアウトで敗れた。しかし馬場はこの試合で、ブレイクアウェイからのスラムダンクを含む18得点に3スティールを記録し、スピードでもフィジカルでもIQでも、本場で通用するポテンシャルを見せつけたのだ。馬場がBリーグ出身の日本人プレーヤーとして初のケースとなるNBAダラス・マーベリックスとの契約を手にしたのは、同大会から帰国後間もない時期だった。
 その後馬場は、マーベリックスの一員としてNBAでプレシーズンゲームに出場し、以降2019-20シーズンは、下部リーグにあたるGリーグでマーベリックス提携下のテキサス・レジェンズに所属することとなる。41試合に出場した馬場のアベレージは平均6.3得点、フィールドゴール成功率50.3%、3P成功率41.1%、フリースロー成功率70.0%、2.5リバウンド、1.3アシストに1.0スティール。そのままNBAでも通用するとまでは言わずとも、Gリーグのレベルではシーズンを通じてバランスの取れた数字が獲れることを証明した。

 実績を積んだ馬場に2020年7月、新たな機会が巡ってきた。現在所属するオーストラリアのプロリーグ、NBL(National Basketball League)のメルボルン・ユナイテッドとの契約だ。NBLのレベルをNBAと同じということができるかどうかは別として、フィジカルなプレーぶりやサイズ面で、日本とはまったく異なる“世界標準”を体験する場所になることは明らかだ。さらにこれまでに経験のない文化と、1年間親しんできたアメリカのものとも若干異なる英語でのコミュニケーションにも慣れていかなければならない。

 しかし、馬場は新たな環境にうまく適応し、現在即戦力として活躍している。メルボルンの一員としての初戦だった1月15日のアデレード・サーティシクサーズ戦では、ベンチスタートで17分26秒プレーしていきなり10得点(フォールドゴール成功率66.7%)を記録。2月22日のケアンズ・タイパンズとの試合では現時点までのキャリアハイとなる17得点を奪い、88-81の勝利に大きく貢献した。それらを含めこれまでにプレーした13試合では、平均8.69得点、1.77リバウンド、1.23アシスト、1.15スティールのアベレージ。スティールはリーグ8位の好成績だ。メルボルン・ユナイテッドは現時点まで10勝4敗でリーグトップに立っているが、その中で馬場の存在はいまや欠くことができないものと言えるだろう。

 

NBAとの関係が深い楽天のバックアップ

 

 こうして自身の存在を世界に知らしめた馬場を、今後楽天とLivOn Global(従来馬場のマネジメントを行っている事務所)が強力にサポートしていく。

 楽天は、「Rakuten Sports」のブランドでアスリートを支援する事業をグローバルに展開している。楽天とLivOn Globalによる今回の戦略的パートナーシップでは、楽天がそれらを通じて得たアスリートやスポーツに関するマネジメントおよびブランディングの知見と、NBA公認エージェンシーであるLivOn Globalが有するアスリートのマネジメントに関するノウハウを生かし、国際舞台で飛躍を続ける馬場の活動をさらに強力に支援していく考えだ。
 楽天は、日本をはじめとするアジア太平洋地域などにおけるアスリート活動をブランディングやクリエイティブ、マーケティング面から支援し、LivOn Globalは馬場の代理人としてFIBA(国際バスケットボール連盟)やNBAなどとの間におけるマネジメントを引き続き担当していく。
 楽天の国内外におけるマネジメント・ネットワークは多彩かつパワフルだ。中でもバスケットボールに関する取り組みは近年加速している。
 2017年以来楽天はゴールデンステイト・ウォリアーズとの間でパートナーシップを結んでおり、ウォリアーズのユニフォームの胸元には楽天ブランドのロゴパッチが躍っている。チームの中心的プレーヤーであるステフィン・カリーとは個別の支援関係も結んだ。また、2019年にはNBAとのパートナーシップの下で16年ぶりとなるNBAジャパンゲームス開催を実現した。ほかにも国内の動きとして、2020年に東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSに所属する河村勇輝とのマネジメント契約を締結している。

 世界最高峰のNBAを含む、楽天のバスケットボールに対するかかわりの中で、NBA入りを目指している馬場に今後どんな機会がもたらされるかは非常に興味深い。もちろん、現在の活躍とその土台となる日々の努力が継続できることが大前提だが、NBA本体と、その中でも近年強豪として知られるチームに直接的なルートを持つ楽天のバックアップとなれば、馬場がリーグに所属するチームに対するプレゼンテーションの場を得られる可能性がこれまでより高くなって不思議はない。プレーに関しても語学面に関しても昨年に比べて力がついてきていることが感じられるだけに、そういった機会の創出面でバックアップを得られたら、大ジャンプのきっかけになりそうだ。

 リリースには「今後も、スポーツを通じて人々をエンパワーメントするため、次世代を担う若手アスリートの支援をはじめ、スポーツ界全体の活性化および発展に寄与する様々な取り組みを行ってまいります」との意気込みが記されていた。しかもその楽天のバスケットボールに対するコミットメントは明らか。2020-21シーズンのNBLは、馬場のキャリア全体において重要な意味を持つ舞台となりそうだ。

 

■馬場雄大コメント

 日本国内だけでなく世界において、バスケットボール界、そしてスポーツ界の発展に貢献している楽天からサポートを受けることになり嬉しく思います。楽天と共に、NBAで活躍するという夢を追いかけることができ光栄です。今後も、日本のバスケットボール界を盛り上げ、若い世代に夢を与えられるように全力を尽くしていきますので、応援よろしくお願いします。

 

■馬場雄大プロフィール
生年月日 : 1995年11月7日(25歳)
身長・体重: 196cm・90kg
出 身 地: 富山県
ポジション: ウイング
所  属 : 富山第一高等学校-筑波大学-アルバルク東京(B.LEAGUE)-ダラス・マーベリックス(NBA)-テキサス・レジェンズ(NBA Gリーグ)-メルボルン・ユナイテッド(NBL)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)

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