月刊バスケットボール8月号

Wリーグ

2021.01.17

皇后杯の敗戦を糧に強くなった三菱電機

 Wリーグ前半戦を西地区3位で折り返した三菱電機は、12月に行われた皇后杯準々決勝で東地区3位の日立ハイテクに敗退した。しかし、その悔しい思いから、チームでミーティングを重ね、気持ちを新たに練習を積んできた。年明けからスタートしたWリーグの後半戦では、その成果が徐々に表れてきており、1月9日、10日のデンソー(西地区2位)、16日、17日のトヨタ自動車(西地区1位)と上位チームとの4試合を2勝2敗で乗り切った。負けた試合にしても、デンソーとは延長での敗戦、トヨタ自動車とも4Q終盤まで接戦を演じている。

 

積極的なドライブを見せた#45渡邊(三菱電機) 写真/W League

 

「皇后杯で日立ハイテクに負け、悔しい思いをしました。しかし、日立ハイテクもとてもいいチームで、そこから学ぶことが多くありました。インサイドからアウトサイドといった部分で、私たちもインサイドをしっかり攻めようと。インサイド陣が頑張るだけでなく、ガード陣もドライイブでペイントアタックをしていこう」とエースの#45渡邉亜弥。司令塔の#8川井麻衣も「走ることを意識し、速攻を練習してきました。これまではコンビネーションを重視し、セットプレーをしっかりとやってきましたが、それだけでなく、速攻も出していこうと。それは皇后杯がきっかけになりました」と、皇后杯での敗戦からの変革と、それによるチーム力アップを実感している。

 

 対戦したトヨタ自動車の選手たちも三菱電機の強さを実感しているようで「全員が、どこからでも攻めてくるようになった」と#12三好南穂が言えば、#2長岡萌映子も「デンソー戦を見て強いと感じ、それで受け身に回ってしまった部分もある」と語る。

 

 Wリーグは再び中断期間に入り、2月13日より再開される。「やることをブラさずに、全員バスケットを求めていきたいです。プレーオフを見据えて全員がやり切ったと言えるように」と川井。各チームとも、リーグ終盤、そしてプレーオフとクライマックスに向けた最後の準備期間に入る。

 

(月刊バスケットボール)



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