月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2020.11.03

Wリーグ西地区2位のデンソー。マルコヴィッチHCは再び海を渡る

 11月1日(日)に行われた西地区の2試合をもって、Wリーグが前半戦を終了した。西地区の首位を走るのはトヨタ自動車で9勝1敗。その一敗をつけたデンソーが8勝2敗で続く。

 

 デンソーは今シーズンより現セルビアの代表ヘッドコーチ(HC)を務めるマリーナ・マルコヴィッチ氏を招へいした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れ、実際に試合で指揮を執ったのはシーズン7試合目となる10月24日のトヨタ自動車戦からとなった。それまでは「ZOOMで練習を指導したりしながら、すべてのスタッフがつながっているようにしました。時差があって大変でしたけど(笑)」と振り返り、「(コロナウイルスの影響で)スタッフがそろうのが遅れたチームですから、完成度はまだまだです。それでも自分たちがやりたいバスケットの最初の部分は見せられたのでは」と語った。

 

マルコヴィッチHC(右)とヴクサノヴィッチ氏 (写真:Wリーグ) 

 

 キャプテンで司令塔の稲井桃子は「ZOOMで指導してもらっていたのですが、やはり細かなところで分からないこともあり、選手間でもモヤモヤした部分はありました。合流してからはディフェンスをアグレッシブにと言われ、重点的にやってきました」と状況を説明した。

 

 マルコヴィッチHCは、前述したように現セルビア代表チームのHCでもあり、試合の翌日にはセルビアに戻ると言う。「重要な代表チームの試合がトルコで2戦あり(ユーロバスケット2021予選/ 11月12日vs.リトアニア、11月14日vs.トルコ)、それが終わり次第、2週間後くらいにはまた日本に戻ってきます」という忙しさだが、「これまでも続けてきたこと」と意に介さない。不在の間は昨年のHCで現在はアソシエイトHCとしてマルコヴィッチ氏をサポートするヴラディミール・ヴクサノヴィッチ氏が指導に当たる体制だという。

 

 前半戦を終了したWリーグは、11月末から12月の皇后杯を挟み、年明けの1月9日より後半戦に入る。

 

(月刊バスケットボール)



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