月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2020.10.26

トヨタ自動車 vs デンソー、西地区の覇権争いは1勝1敗で拮抗

 10月24日、25日とWリーグ西地区で上位争いを演じるトヨタ自動車とデンソーの連戦が行われた。一足早く先週前半戦を終えた東地区では、ENEOSが10戦全勝で首位を独走しているが、西地区の上位陣は混戦模様だ。

 

 試合数の関係で首位に立っているのは三菱電機だが、勝率ではトヨタ自動車とデンソーが上回っている状況。この対戦の前にデンソーは三菱電機に喫した一敗、トヨタ自動車は全勝。それぞれのチームが西地区トップに立つためにも負けられない戦いだった。

 

 初戦に73-68で勝利をあげたのはデンソー。大黒柱の高田真希が25得点の活躍でチームを引っ張り、今季から移籍で加わった本川紗奈生が11点と存在感を見せ、トヨタ自動車に初黒星を付けた。

 

 続く2戦目は、トヨタ自動車が前日にも増してディフェンスの強度を上げ、前線から激しいプレッシャーを与え続けた。デンソーも応じて激しいゲームとなったが、要所で効果的な3Pシュートを決めたトヨタ自動車が75-63とリベンジ。上位の攻防の第1ラウンドは1勝1敗の痛み分けとなった。

 

合流したデンソーのマルコヴィッチHC (写真:Wリーグ) 

 

 この週よりデンソーは新型コロナウィルスの影響で来日が遅れていたマリーナ・マルコヴィッチHCが指揮を執った。これまでもディフェンスの激しさは求められていたものの「もっと高い位置からプレッシャーをかけるように指示をされた」と本川。一方のトヨタ自動車のキャプテン三好南穂は「お互いに意識しあうチーム」と、連日にわたり両チームとも20を超えるファウルを積み上げた激しいライバル対決を振り返った。

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP