月刊バスケットボール6月号

Wリーグ

2020.09.12

9月18日、ENEOS vs 富士通の対戦でWリーグが開幕

 9月18日(金)に開幕するWリーグ。今シーズンはコロナ禍でのシーズンインとあって、初めて東西2カンファレンス制を敷き、会場もそれぞれ1会場での集中開催とするなどレギュレーションを変えて臨む。

  9月11日(金)に、開幕に向けた会見が行われ、概要、実施方法の説明が行われた。Wリーグはこれまで女子バスケットボール普及の観点から全国各地で試合を開催してきたが、今シーズンは「チームの移動本数の最小化」「会場でのコロナ対策の徹底」を考慮した実施方法であることをWJBL事業部長の長崎俊也氏は説明。シーズン中には、選手・スタッフに対し全6回のPCR検査を行い、定期的にチェックをしていくという。6回というのは「Wリーグは中断期間もあるので、ほぼ2週間に1回程度」(長崎氏)であり、先日実施した第1回目のPCR検査では全員陰性だった。

  またオフィシャル・バートナーが提供する体調記録・管理システム「アトレータ」により、選手の健康管理も行っていくという。観客はキャパシティの50%以下の制限入場か、会場によっては無観客で行うことになっている。

 

開幕会見にはトヨタ自動車、トヨタ紡織の選手もリモート出演した

 

 開幕カードでは12連覇のかかるENEOSサンフラワーズに富士通レッドウェーブが挑む。実は昨年も顔を合わせた開幕戦で、女王ENEOSは富士通に敗れる屈辱を味わっている。会見に出席したENEOSのエース渡嘉敷来夢は、昨シーズン唯一の黒星を献上した相手に対し「昨年の開幕戦は自分のせいで負けたといってもおかしくない試合でした。今回の開幕戦では、チーム全員で戦っていく中で、自分のおかげで勝ったと言われるようなプレーができれば」と思いを語る。

  キャプテンの岡本彩也花は「(ベテランポイントガードの吉田亜沙美が抜けたが)同期の渡嘉敷と2人でリーダーシップをとって、チームを引っ張っていきたい」と語り、今シーズンのチームのテーマを「走り続ける」と表した。渡嘉敷も「走り続けて、勝ち続ける」と力強く言い添えた。

 

 対する富士通は「サイズがない分、若く、速く動ける選手も多いので、トランジションを速くし、平面バスケで戦っていきたい」とキャプテンの町田瑠偉。ポイントゲッターの篠崎澪は「開幕戦で勝ったことで、昨シーズンはチームがいい流れになっていきました。今シーズンも同じように、いい流れを作っていきたい」と開幕に向けて意欲を語った。

 

Wリーグ 2020-21シーズン スケジュール

https://www.wjbl.org/static/topics/22nd_pdf/WLEAGUE_22nd_newschedule.pdf

 

(月刊バスケットボール)



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