月刊バスケットボール5月号

西田優大(シーホース三河) - FIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window1男子日本代表候補名鑑

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西田優大(22) SG 190cm/90kg シーホース三河(東海大学/徳島県)
キースタッツ(Bリーグ): G=14(14) M=29:13 P=12.1 FG%=45.6% 3P%=28.3% FT%=95.0% R=2.4 A=2.1 TO=1.1 S=0.64 B=0.50

G=出場試合数(先発回数) M=出場時間 P=得点 FG%=フィールドゴール成功率 3FG%=3P成功率 FT%=フリースロー成功率 R=リバウンド数 A=アシスト TO=ターンオーバー S=スティール B=ブロック


西田は今回招集された代表候補24人の中で最年少であり、同時にバックコートの候補12人の中で、今シーズンのBリーグにおける出場時間が最も長い。トップリーグで「今もっとも鍛えられている若手」と言えるかもしれない。その中で平均12.1得点と結果もついてきている。


同じく今回招集されている岡田侑大(新種ブレイブウォリアーズ)と仲が良く、プレーヤーとしては張り合っている間柄。その岡田が平均19.1得点を挙げる活躍ぶりなのは当然承知しているだろう。両者はお互いを良い意味で意識しながら、今回の代表合宿でも切磋琢磨しているようだ。


トム・ホーバスHCの体制となった今回の機会には、あらたな心持ちで臨んでいることも明かしている。「自分はずっと、(フリオ)ラマスさんのときから選んでもらっていましたが、今回は新体制。新たな気持ちでこの合宿に臨んでいます。オリンピックメンバーが多少抜けて、自分にもある意味でチャンスがあると思っているので、強みを出していければなと思っています」


190cm、90kgの体格も生かし、世界の舞台で攻守両面での活躍を心に描く。「Bリーグの試合でも外国籍選手とマッチアップする機会が増えてきていて、そこでしっかりできているのが強み」と言い、「3Pショットで貢献したいのももちろんなんですけど、フィジカルなディフェンスで貢献できたらと思います」と話していた。積極的なプレーについては、ラマス氏の当時にも「若いうちにどんどんやってこい」と大いに激励されていたそうだ。


数値的に何か目標があるかどうかを尋ねると、3Pショットの精度を挙げた。「今シーズンの3Pショットの確率は30%を越えていないのですが、代表では30%を越えられるように確率をどんどん上げていきたいと思います」。その言葉どおりのプレーを、トム・ホーバスHCも期待していることだろう。

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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