
Window3ではチーム一丸となって初勝利を掴んでほしい/©FIBA
この4戦を振り返ったとき、日本の課題として明確なのは“リバウンド”だ。高さで劣るオーストラリアとフィリピンにおくれをとるのはまだしも、体格が同クラスのチャイニーズ・タイペイに数字の上で上回られたのは痛かった。このリバウンド、日本の長年の課題ということもあり選手も意識はしているのだが、まだまだボールの行方を追っているケースが多い。まずは相手をしっかりボックスアウトして、“取る”のではなく“取らせない”技術、そして目の前に来たボールに飛び付くという気持ちの強さが必要だ。
また、リバウンドで劣ることが分かっているぶん、本来であればフリースローでコツコツと点を積み上げなければならないのだが、Window2の日本のフリースロー成功率を見ると2戦ともに6割台という数字。最終的に1点差、5点差で勝利を逃していることから、“フリースローをしっかり決める”ということが重要なのは明白だ。また、ボールをファンブルして速攻につなげられなかったり、スクリーンアウトを怠って相手にリバウンドを奪われたりと、スタッツには表れないミスが多いのも事実。体格で劣る日本が本来やらなければならないことが徹底されていないことも、勝利を掴み取れない足かせになっている。
ただシリーズを通して、比江島の活躍やディフェンスの強度、選手間の呼吸が徐々に合い始めているのは光明だ。次回のWindow3はBリーグのシーズンが終了後の6月29日(ホーム・オーストラリア戦)と7月2日(アウェイ・チャイニーズ・タイペイ戦)。オーストラリア戦は難しいものの、チャイニーズ・タイペイ戦に勝利できなければ、ワールドカップはおろか2020年の東京五輪も出場できない可能性が高い。ケガ人も含め、現在海外でプレーする全選手の力を結集させて、2次予選の扉をこじ開けたいところだ。
【試合結果/開催地:フィリピン】
日本 84-89 フィリピン
JPN|22|19|20|23|= 84
PHI |21|25|26|17|= 89
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(月刊バスケットボール)