月刊バスケットボール6月号

NBA

2021.03.17

アンソニー・エドワーズ(ウルブズ)は「ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)的」脅威 – フランク・ボーゲルHC(レイカーズ)の“ドライチ”ルーキー評価

 

 日本時間3月17日(アメリカ時間16日)のロサンジェルス・レイカーズ対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦を前に、レイカーズのフランク・ボーゲルHCが会見に応じた。

 レイカーズはオールスター・ブレイク後の2試合をともに勝利につなげ直近6試合を4勝2敗としているが、試合前最後のインジャリー・レポートでは、故障と安全衛生プロトコル対象ということでの「Out」が5人(アンソニー・デイビス、アレックス・カルーソ、ジャレッド・ダッドリー、コスタス・アデトクンボ、マルク・ガソル)いるほか、レブロン・ジェ―ムスが左足首の痛みで、カイル・クーズマが右かかと挫傷で、そしてマキーフ・モリスが右ヒザ挫傷で「Probable」という表記。ウルブズとの対戦は大きなチャレンジだ。

 ボーゲルHCがこの日の対戦相手であるウルブズに関して特に警戒感を示していたのが、アンソニー・エドワーズのオフェンスだ。エドワーズは渡邊雄太(トロント・ラプターズ)の頭上からたたき込んだモンスター・ダンクで日本でも注目を浴びた、2020NBAドラフト全体1位指名のガード。ボーゲルHCは彼をスカウティングレポートのトップに据えて警戒していることを明らかにした。

 

 

 エドワーズは今シーズン39試合に出場して平均15.8得点、4.1リバウンド、2.5アシストのアベレージだが、ボーゲルHCによれば「直近5試合では21本のフィールドゴールを放っています。ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)的なレベルで得点を狙ってきていますね。1試合あたり21本のフィールドゴール・アテンプトはリーグ3位だと思いますよ(Edwards is shooting 21 times a game in the last five. He’s looking to score a Bradley-Beal-type of level. 21 field goal attempts a game would be I think the 3rd in the NBA)」とのことだ。

 その直近5試合で、エドワーズは2日前の対ポートランド・トレイルブレイザーズ戦の34得点を含めアベレージを25.0得点まで上げるとともに、フィールドゴール成功率も42.2%でシーズンアベレージの38.1%から4ポイント上昇している。ビールは目下平均32.3得点でリーグの得点王のプレーヤーだが、それと同じだけの脅威を感じるまでに成長してきているということだ。

 2月23日以降ヘッドコーチがクリス・フィンチに代わったウルブズは、オールスター・ブレイクまでは負けが込んでいたものの、直近3試合を2勝1敗としている。その中でフロントラインのカール=アンソニー・タウンズとタッグを組むバックコートのスコアリング・パンチとしてエドワーズは今後も活躍しそうだ。そうなるとチームとしても調子を上げてくることになるだろう。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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