月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.04.19

宇都宮ブレックスがB1東地区で優勝

安定した得点源として宇都宮の東地区優勝に貢献したロシター(写真/©B.LEAGUE)

 

 B1東地区で宇都宮ブレックスの4年ぶりの優勝が決まった。宇都宮は4月17日に富山グラウジーズを107-81で破り今シーズンの通算成績を46勝9敗(勝率83.6%)とし、18日は試合がなかったが、一方で同地区2位の千葉ジェッツが17日、18日に川崎ブレイブサンダースに連敗を喫したことにより、最終的に宇都宮を勝率で上回る可能性がなくなった。
宇都宮は4月14日に横浜ビー・コルセアーズを破った時点で東地区2位以上が確定していた。東地区優勝は、Bリーグ制覇を達成した2016-17シーズン以来となる。これにより、14日時点で手にしていたチャンピオンシップでのホームコートアドバンテージはクォーターファイナルだけでなく、勝ち上がった場合にセミファイナルでも得られることとなる。
宇都宮は、初代チャンピオンという実績に加え元NBAプレーヤーの田臥勇太、日本代表の比江島慎、テーブス海、竹内公輔、ライアン・ロシターらが所属する人気クラブというだけでなく、質の高いバスケットボールで見る者を魅了している。今シーズンは特に、攻守ともに緊迫感に満ちたチームプレーを40分間続けられることを強みとしてここまでの55試合を戦ってきた。
そうした特徴はリーグの全20チーム中3位の平均36.0リバウンド、同3位の3.2ブロック、同5位の7.2スティールといったデータにも表れている。オフェンスにおけるターンオーバーも1試合当たり10.0本(リーグ2位タイ)と少なく、安齋竜三HCの意図をプレーヤーたちが高い集中力をもって遂行していることが伝わる数字と言えるだろう。

 

☆安齋HCコメント(クラブ公式フェイスブックアカウントより)
東地区で地区優勝する事は本当に難しい事ですし、それを達成できたのは日々努力して来た選手、チームスタッフ、フロント、チア、そしていつも支えてもらってるスポンサー、共に戦ってもらってるファンの皆さんのおかげだと思います。
ホームで開催が決まったチャンピオンシップの為に自分達のできる最大限の準備をして戦って行きたいと思います。

 

チームとしての一体感がプレーから伝わってくるのが宇都宮の魅力だ(写真/©B.LEAGUE)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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