月刊バスケットボール5月号

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2021.02.02

今野紀花(2019年聖和学園卒)所属のルイビル大学が全米ランキングで3週連続1位に - NCAAデイビジョンI女子バスケットボール

ルイビル大学はチーム史上初の3週連続全米1位。その中で今野も着実な成長を見せている(写真/UofL Athletics)

 

 アメリカ現地時間2月1日(日本時間2日)にAP通信社が発表したNCAA女子バスケットボールの全米トップ25ランキングで、今野紀花(2019年聖和学園卒)所属のルイビル大学が3週連続1位となった。
ルイビル大学はNCAAディビジョンIアトランティック・コースト・カンファレンス(以下ACC)の強豪として知られるが、同ランキング1位になったのは今シーズンがチーム史上初であり、3週連続1位ももちろん過去にない出来事だ。前週はマイアミ大学を79-76、ノースキャロライナ大学を79-68で下し、今シーズンはここまで無傷の16連勝(ACCでは9勝0敗)。この2試合はティップオフからゲームセットの40分間一度も相手にリードを奪われていない。
2年生の今野は直近のこれら2試合を含め今シーズンの全16試合に出場し、1試合平均13.2分の出場で3.7得点、1.3アシスト、1.4リバウンドのアベレージ。178cmのシューティングガードとしてチームが期待を寄せる存在で、ここまでのフィールドゴール成功率45.8%(昨シーズン40.8%)、3Pショット成功率36.8%(同12.5%)はともに成長を感じさせる数字だ。
昨シーズンの後半戦をヒザの故障で欠場した今野だが、今シーズンは元気な活躍ぶりで、ジェフ・ウォルツHCもインタビューの機会でたびたび今野に言及している。アンダーカテゴリーでの日本代表歴も豊富なだけに、ルイビル大学で全米1位の存在として鍛え上げられていく経験は、日本の女子バスケットボール界の将来的な発展にも生きてくることが期待できる。
今週のルイビル大学はランキング発表の同日夜に、全米5位のノースキャロライナ州立大学をホームで迎え撃つ注目の一戦がある(日本時間2日火曜日の午前9時ティップオフ)。この試合を皮切りに現地4日(木)が対ボストンカレッジ戦、同7日(日)が対ノートルダム大学戦という予定だ。ACCの日程の中でも山場の一つに捉えられる週であり、特にノースキャロライナ州立大学との一戦に全米1位のチームとしてどんな臨み方ができるかは今後の戦況にも影響してくる重要事項。今野がどんな形で出場し、どんなプレーを見せられるかにも注目だ。


最新のAPランキング(英語)
https://www.ncaa.com/rankings/basketball-women/d1/associated-press
ルイビル大女子バスケットボールチーム公式サイトの今野紀花プロフィール(英語)
https://gocards.com/sports/womens-basketball/roster/norika-konno/11440

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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