月刊バスケットボール5月号

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2021.01.26

今野紀花(聖和学園卒)所属のルイビル大が全米ランキング2週連続1位に!

 今野紀花(2019年聖和学園卒)が所属するNCAAディビジョンIの強豪ルイビル大学が、現地1月25日付けAP通信社全米ランキングで前週に続いて1位となった。前週がチーム史上初の1位ランクインだったが、それを2週連続に更新した形で、これもチーム史上初の出来事だ。

 同大は直近1週間も、1月21日に同日時点で全米23位のシラキュース大を64-57で、24日にはウェイクフォレスト大を65-63で下し、今シーズンは現時点でノンカンファレンスの試合を含めて無傷の14連勝。またアトランティック・コースト・カンファレンス(以下ACC)公式戦では7勝0敗で首位に立つ。今週は26日(火)の対マイアミ大戦、28日(木)に対ノースキャロライナ大戦が予定されており、さらに2月1日(月)には現時点で全米2位のノースキャロライナ州大(6勝0敗でACC2位)との注目の一戦も控えている。
チームが好調を維持する中、今野も直近2試合に出場し、特にウェイクフォレスト大との試合では、3Pショット1本を含むフィールドゴール2本をどちらも成功させて5得点したほかリバウンドとスティールを1本ずつ記録。リバウンドは第4Q終盤、大接戦真っ只中の貴重なオフェンシブ・リバウンドで、ジェフ・ウォルツHCも「ノリカは大事なオフェンシブ・リバウンドを獲り、価値ある時間をコート上で過ごしてくれました」と試合後のインタビューで活躍ぶりを称賛していた。
今野はここまで14試合すべてに出場して平均4.1得点、1.4アシスト、1.6リバウンドのアベレージ。ショットの成功率も1年生だった昨シーズンに比べて格段に上がり、フィールドゴール成功率47.7%(昨シーズンは40.8%)、3Pショット成功率43.8%(同12.5%)という数字になっている。特に3Pショット成功率は、10本以上のアテンプトをしたプレーヤーの中ではチームで最も高い数字だ。
今シーズンのNCAAは新型コロナウイルス感染拡大の影響が色濃く、ウォルツHCも「どのチームも勝ちに来ている。予定されている試合が開催されるとは限らないので、一戦一戦が本当に重要だ」と、気を引き締めるコメントをしていた。しかし順調ならば3月中旬からのNCAAトーナメントでも相当な強さを見せてくれそうだ。

 

2年生になった今野はショット成功率が向上し、全米1位のチームに貢献をもたらしている(写真/UofL Athletics)

 

最新のAPランキング(英語)
https://www.ncaa.com/rankings/basketball-women/d1/associated-press
ルイビル大女子バスケットボールチーム公式サイトの今野紀花プロフィール(英語)
https://gocards.com/sports/womens-basketball/roster/norika-konno/11440

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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