高校生

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2020/12/01

全てのプレーヤーに多くの試合経験を~ 進むU18リーグ戦の現状

 負けたら終わり。日本の部活動スポーツの大会で当たり前のように行われているトーナメント大会は、こう形容される。ゆえに、早々に負けてしまうチームは、試合経験を得られない。そんな環境を変えていこうと、日本のバスケットボール界ではリーグ戦導入を促進している。ここでは、そんなリーグ戦構想の現状をレポートする。

 

 現在、国内ではアンダーカテゴリーのリーグ戦構想が進められているのをご存じだろうか。これまで、中学や高校の大会といえばトーナメントが主流だったのだか、それだけでなくリーグ戦の導入を進めているのだ。  端的に言えば、一般的なトーナメントでは1回戦で半数が負けてしまう。つまり勝ち残ったチームは何試合も公式戦を経験できるが、勝ち残れないチームは場合によっては大会の数しか公式戦をできずに終わってしまう。そうした状況は広く普及・育成を考えていけばプラスにはなり得ない。そこでリーグ戦構想が立ち上がったのだが、その背景を日本バスケットボール協会(JBA)技術委員会ユース育成部会においてアンダーカテゴリーのリーグ戦構想を担当する岩崎賢太郎氏(日本スポーツ振興センター/ハイパフォーマンススポーツセンター)は以下のように説明する。

 

「現在のU18カテゴリーは男女合計約8,000チーム。全体の50%が1回戦で敗退するとすれば、実に4,000チームが1回しか試合ができないシステム─、それがトーナメントです。一方で仮に6チームのリーグ戦であれば、5試合は経験できます。また、指導者にしても、負けたら終わりではなくなるので、5試合を通した選手起用を考えることもでき、より多くのプレーヤーに試合の経験を創出することにつながると思われます。また、たとえ試合に負けても、次の試合に向けて、チームとして個人として修正して臨むチャンスが生まれます」

 

 2016年からスタートしたJBA技術委員会(東野智弥委員長)において、アンダーカテゴリーの育成改革の一つとしてリーグ戦文化の醸成を検討、2017年からは、山本明ユース育成部会長を中心にワーキンググループを立ち上げ、「リーグ戦文化の醸成を通して拮抗した試合環境を創出すること」「プレーヤーに一定試合数を確保すること」という2点を軸に、リーグ戦のシステム設計やガイドラインを作成してきた。それを各都道府県の育成担当者に向けて発信し、意見を聞きながらここまで進めてきたという。  具体的にはまず都道府県内におけるリーグ戦の実施、その次の段階として全国の強豪が集うトップリーグ、また、各ブロックレベルの強豪によるブロックリーグの創設へとつなげ、三層構造のリーグ戦環境を整えることを目指している。

 

岩崎賢太郎氏

長竹潤氏

 

 そうした中で、すでにリーグ戦を開催している地域がいくつも出てきている。「実はU18カテゴリーでは2019年度は20都府県が実施、今年度は34都府県でリーグ戦が行われる予定でしたが、新型コロナウイルスまん延の影響で、その大部分は中止となってしまいました」と岩崎氏。しかし、昨年の11月~12月に第1回のU18リーグ戦を開催し、その経験、実績から今年度も引き続きリーグ戦の開催を決定したのが群馬県である。

 

 

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飯田康二/月刊バスケットボール


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