月刊バスケットボール6月号

中学(U15)

2020.01.04

【U15 JCBG 2020】PICK UP PLAYER 越津 真理奈(山形ワイヴァンズU15)

 1月4~6日に、名古屋市北スポーツセンター(愛知)ほかで開催されている「第8回U15ジャパンクラブバスケットボールゲーム大会(旧全国ジュニアバスケットボール選手権大会)」。ここでは、男女各36チーム、計72チームがエントリーした今大会の注目選手・チームを紹介していく。

 

 初日の6会場のうち、中村スポーツセンター(名古屋市)の山形ワイヴァンズU15に女子選手の中でひときわ長身の選手が一人。今大会の女子最長身選手である#10越津真理奈だ。その身長はなんと186cm。

 

 日本の高校界やその上のカテゴリーを見渡しても、この身長の選手はなかなか見当たらない。とは言っても越津はまだバスケットを始めて数か月程度だという。もともとは陸上競技の走高跳をしていたそうだが、部活動の引退と共にバスケットに転向。「父親がアメリカンフットボールを、母親が駅伝を走っていました。何か他のスポーツをやらないかという誘いがあったときにワイヴァンズを見付けて、両親の勧めもあって、このチームでバスケットを始めました。緊張はなかったんですけど、全国はやっぱり強いなという感じでした」と越津。

 

バスケットで初の全国大会。レベルの高さを肌で感じた(写真中央が越津)

 

 スポーツ一家がゆえに本人も自信を見せる走力などの運動神経に関しては問題がないが、まだまだバスケットに関しては基本の「基」を習得している段階だ。例えばリバウンドやジャンプボールでも跳ぶタイミングや跳び方をバスケット仕様に変更する必要があり、まさに未完の大器といったところ。プレータイムも現状では10~15分前後と決して多くはない。

 

 ただ、ダイヤの原石であることは間違いなく、2年後、3年後に高校界を沸かせる存在になっている可能性もある。今後、越津真理奈という名が全国にとどろく日が来ることを期待したい。

 

 (月刊バスケットボール)



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