月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.05

【U15 クラブバスケットボールゲームス】初日を勝ち抜けた30余年の歴史を誇る地元・豊田市代表のToyota Jr.(女子)

『第10回U15 クラブバスケットボールゲームス』(豊田市、東海市)の大会2日目、開催地・豊田市枠で男女2チームの全てが1日目をクリア。女子のToyota Jr.は2回戦でTROOP(鹿児島)に70-33で圧勝した。3回戦は第1シードのKAGO CLUBと対戦。

 

 Toyota Jr.は開始1分半、0-2で即タイムアウト。「緊張で顔面蒼白でした」と、野坂 満コーチが言うほど、硬い立ち上がりになる。残り5分台に入って初得点を挙げたものの、KAGO CLUBの執拗なドライブにファウルがかさみ、1Qで4-24と劣勢の展開に。その後、Toyota Jr.は2Qから#4伏見芽姫を中心に落ち着きを見せたが、出だしの点差に最後まで苦しみ、42-64で敗れた。

 

 それでも試合を終えて選手たちは互いの健闘をたたえ合い、笑顔でコートを後にした。野坂コーチは「全国レベルのチームと対戦できたことは、とても良い経験になったはずです。Toyota Jr.では高校が本番、U15はそれまでの準備期間だと考えて選手を預かっています。地域の枠を越えた全国という景色を知った上で、次のステージで頑張ってほしいです。すごく楽しんでバスケットボールができたのではないかなと感じました」と、試合後に語った。

 

 Toyota Jr.の30余年という長い歴史には驚かされたが、それ以上に「U15は通過点で、次のカテゴリーで花を咲かせる」(野坂コーチ)というチームのモットーが印象に残る。勝負にこだわることも必要だが、U15というカテゴリーを鑑みれば、大切なものは勝ち負け以外にもたくさんあるはずだ。

 

(月刊バスケットボール)



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