日本代表

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2021/08/31

車いすバスケ男子日本代表はグループA2位、準々決勝は豪と対戦 - 8/30試合結果

 8月30日に行われた東京2020パラリンピックの車いすバスケットボール第6日目、男子日本代表はトルコ代表との予選ラウンド最終戦を戦い、67-55で勝利。通算成績を4勝1敗とし、グループA2位での決勝トーナメント進出を決めた。


バックピックとプレスで相手の強みを封じる


 日本代表は、鳥海連志(持ち点2.5)からのループパスをゴール下で受けた藤本怜央(4.5)が、自らのショットがこぼれたところをねじ込み先制したが、その後序盤の約5分間でトルコ代表に10得点連取を許し、2-10と先行された。しかし、トランジションで相手をフロントコートに戻らせないようにブロックするバックピックと呼ばれるテクニックや、フルコートのプレスディフェンスが奏功。今大会で得点ランキングトップを争う相手の得点源オズギュル・グルブラクを自由にさせない、またグルブラクがフロントコートに入ってもチームメイトが容易にフロントコートに戻ってこれない状況をたびたび生み出し、トルコ代表のオフェンスをスローダウンさせた。

 

 第1Qを9-12と射程圏内に捕えて終えると、第2Q早々に香西宏昭(3.5)の3Pショットで同点に追いつく。再び12-16と先行されても、鳥海が速攻レイアップを沈め、赤石竜我(2.5)のドライブからのフィードを受けた秋田 啓(3.5)がゴール下で手堅く決めて16-16。点の取り合いで一歩も引かず対抗し、前半終了時点では28-27とリードを奪っていた。

 

 後半も厳しいディフェンスを継続する日本代表に対し、トルコ代表は徐々に苛立ちを見せ始める。45-44の日本代表1点リードで始まった第4Qも、トルコ代表は序盤に立て続けにターンオーバーを連発。逆に日本代表は、鳥海のドライブ&キックから古沢拓也(3.0)がミドルショットを成功させ49-46、さらに鳥海がスティールから得点し51-46と少しずつリードを広げていった。

 

 その後1点差に詰め寄られたものの、日本代表のチームディフェンスは最後まで緊迫感を保ち、トルコの反撃を阻止。59-55の残り2分54秒には、やはりフルコート・プレスでボールを奪った香西が、タイミングよくペイントに飛び込んだキャプテンの豊島 英(2.0)のレイアップをアシスト。豊島が相手のコンタクトを受けながらの難しいフィニッシュを決めきったこのプレーから、日本代表は8点連取という最高の形で、予選ラウンドの激戦を締めくくった。


4強入りに立ちはだかるオーストラリア代表とは?


 この試合の結果により、冒頭に触れたとおり日本代表のグループA2位が確定した。また、この試合に続いて行われたオーストラリア代表対イギリス代表戦でイギリス代表が勝利し、さらに最終戦でアメリカ代表がアルジェリア代表を倒したことにより、日本代表が準々決勝で対戦する相手となるグループB3位はオーストラリア代表(3勝2敗)と決まった。

 

 オーストラリア代表はローラーズのニックネームで親しまれる伝統的強豪で、世界選手権では直近4大会で金メダルと銅メダルを2回ずつ手にしている。パラリンピックでも、前回のリオ大会こそ6位に終わったが、1996年のアトランタ大会、2008年の北京パラリンピックで金メダル、2004年アテネ大会と2012年ロンドン大会で銀メダルを獲得している。1996年以降は7位以下で終わった大会がない。


 今大会の12 人のロスター中、ショーン・ノリス(3.0)とトリスタン・ノールズ(4.0)はパラリンピック5大会連続出場、ブレット・スティブナーズ(4.0)は4大会連続出場で、北京大会の金メダリスト。今大会ではこの中で、特にノリスが5試合中4試合で2桁得点を記録している。また、得点力に加えてリバウンドも強いビル・レイサム(7.0)も要警戒プレーヤーだ。

 

 8月30日のイギリス代表との試合では、オーストラリア代表は第1Qに27-12と大きくリードしながら、後半リズムを崩し逆転負けを喫している。日本代表にとって、オーストラリア代表との対戦は非常に大きなチャレンジであることは間違いないが、悪い流れで決勝トーナメントに入ってくる相手とは好対照のムードにあるのも事実。この日のトルコ代表相手の勝利はもちろん、前日のスペイン代表に対する激闘の末の敗北も貴重な経験値に加算されて、高い壁を突破する力になってくれるだろう。

 

☆男子予選ラウンド各グループ最終順位


グループA
1位 スペイン 5勝
2位 日本 4勝1敗
3位 トルコ 3勝2敗
4位 カナダ 2勝3敗
5位 韓国 1勝4敗
6位 コロンビア 5敗


グループB
1位 イギリス 4勝1敗
2位 アメリカ 4勝1敗
3位 オーストラリア 3勝2敗
4位 ドイツ 3勝2敗
5位 イラン 1勝4敗
6位 アルジェリア 5敗


☆8月30日の試合結果
予選ラウンドグループA(有明アリーナ)
カナダ(2勝3敗)63-52コロンビア(5敗)
コロンビア 52(07 12 18 15)
カナダ   63(15 20 16 12)


予選ラウンドグループB(有明アリーナ)
ドイツ(3勝2敗)56-53イラン(1勝4敗)
ドイツ 56(16 13 18 09)
イラン 53(13 12 08 20)


予選ラウンドグループA(有明アリーナ)
日本(4勝1敗)67-55トルコ(3勝2敗)
トルコ 55(12 15 17 11)
日本  67(09 19 17 22)


予選ラウンドグループB(有明アリーナ)
イギリス(4勝1敗)70-69オーストラリア(3勝2敗)
オーストラリア 69(27 11 17 14)
イギリス    70(12 13 25 20)


予選ラウンドグループB(有明アリーナ)
アメリカ(4勝1敗)86-25アルジェリア(5敗)
アルジェリア 25(09 04 10 02)
アメリカ   86(24 23 18 21)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)

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