“神田れいみのタイムアウト”千葉期待の新戦力 セバスチャン・サイズが登場!
10月24日発売の最新号、『月刊バスケットボール12月号』の連載企画“神田れいみのタイムアウト”に千葉ジェッツのセバスチャン・サイズが登場! 昨季、SR渋谷でセンセーショナルなBリーグデビューを飾ったサイズは今季、優勝候補の一角、千葉への移籍を決断した。まだ来日2年目と我々が知らない一面も多いナイスガイにバスケットのことやプライベートなことなど、あれやこれや聞いてみた。ここではその一部を抜粋し、紹介する!
写真/中川和泉
今季でBリーグ2シーズン目となりました。日本での生活やBリーグでのバスケットにはだいぶ慣れたのではないですか?
そうですね。昨季は何も分からない状況だったし、プレッシャーも少しありました。でも、Bリーグの組織全体も各クラブもすごく頑張っている姿勢が見えていたので、今はこのリーグがとても気に入っています。日本という国もすばらしいです。古き良き文化や昔からの伝統と新しい文化がミックスしているところが気に入っています。
日本語の勉強もされているのかなと思うのですが、最近覚えた単語やフレーズがあったら教えてください。
日本語の勉強はずっとしていますね。本当は去年のうちに習得したかったんですけど、なかなか複雑でフラストレーションがたまってしまった部分がありました。その分、今年はもっと勉強しようと思っていて、今はひらがなから始めています。近くにある看板を見たりして読めるかどうか確かめたりしているんですよ(笑)。最近は「好き」という単語を覚えました。「ワタシ スキ ラーメン」。(通訳さんの指摘を受けて)あ、逆ですね。「ワタシ ラーメン スキ」。
サイズ選手はご自身のことをどんな人間だと考えていますか?
僕自身、野心家というかいろいろなことを試してみるのが好きで、一つの場所に長くいられないんです。というのも両親がドミニカ共和国とスペインの出身で、僕はそのミックスです。両方の文化を交えながら育てられたことでさまざまな文化を学び、それに感謝してきました。そうしたこともあって日本に来るときも『この国の文化、人々がどんな生活をしているのかを学びたい』と思っていたんです。いろいろな文化を見て、学んで自分はどういう人間になりたいかを勉強するようにしています。
とにかく新しいことを始めるのが好きなので、写真を撮りたいと思えばそうするだろうし、自分で音楽を作ったりもしています。日本に来て言語を学びたいと思ったのもやりたいことだったからで、自分を一言で表すなら“好奇心が強い人”という感じでしょうか。
本編では特徴的なへアルタイルの秘密にも迫っている!
第2節ではいきなりSR渋谷との対戦がありました。開幕前は古巣と対戦することについてどういう思いがありましたか?
本当に待ち切れないという感じでした。シーズン中に6回対戦があるので、カレンダーの試合がある全ての日にマーカーをしたくらいです。それくらい本当に楽しみにしていましたし、数か月前まではチームメイトだった選手たちなので。特にA東京、千葉、SR渋谷というのは場所も近くてライバル関係にあると思っています。その中でもSR渋谷はよりライバル意識を持って戦えることを楽しみにしていますね。
NCAAやユーロリーグでのプレー経験もあるサイズ選手ですが、他国のリーグと日本の違いはどういう部分ですか?
まず、NCAAにはNBAにドラフトされるようなスーパースターがいたり、そうでない選手がいたりといろいろな選手やチームがミックスされている面白さがありますね。これぞアメリカのカレッジバスケという印象でした。
そしてユーロリーグは個人的にベストです。もちろんNBAの方が良いという意見が多いですが、リーグの仕組みであったり、レベルの高いバスケットをできるという意味ではユーロリーグがベストだと感じています。Bリーグは4年前の開幕から急速に成長していることが見ていて分かりますよね。これまではほかの選手と「アジアのリーグといえばどこ?」という話をしたときに最初に浮かぶのは中国でした。でも、Bリーグの急成長ぶりを見ると各クラブがさまざまな取り組みをしてこれからも成長していけば、アジアで1番のリーグになれると思っています。
ユーロリーグとの違いは外国籍選手の所属数が一番大きいでしょうか。Bリーグでは現状、各クラブが獲得できる外国籍選手は3人ですが、ユーロリーグではアメリカ人は2人まで、ほかの国の選手であれば何人でも獲得できるという仕組みでした。僕がいたチームのスペイン人は帰化選手も含めて僅か4人。ほかは外国籍選手だったことを考えると、いろいろな国から選手を呼んでリーグ全体のレベルを上げていた印象がありました。
全編は最新号をお楽しみに!
(月刊バスケットボール)