月刊バスケットボール5月号

大学

2019.07.01

【CHAMPIONインタビュー】新人戦4連覇に導いたキャプテン東京医療保健大#12木村亜美

 5月25日~6月16日、日体大ほかで関東大学女子新人戦が行われた。本大会は6月25日発売8月号で掲載していますが、本誌では載せていないインタビューを掲載。(続きを読む

 5月25日~6月16日、日体大ほかで関東大学女子新人戦が行われた。本大会は6月25日発売8月号で掲載していますが、本誌では載せていないインタビューを掲載。

 

木村 亜美(東京医療保健大/2年/164cm)

 

 今回、関東女子新人戦は東京医療保健大が4連覇を果たした。その主将を務めた木村に単独インタビュー。彼女自身、春に行われたトーナメントでは悔しい思いで終わったと語る。それを期に“覚悟”を決めて臨んだ新人戦。本来、主張を押し通すタイプではないように見えるが、今回キャプテンとして自分の殻を破り、チームを4連覇へと導いた。彼女を変えた“覚悟”とは…。ぜひインタビューをご覧ください。

 

――今大会を振り返ってみてどうでしたか?

 キャプテンとして最初は不安なところがたくさんありました。自分からコミュニケーションが取れなかったり、雰囲気が悪いときに自分から声をかけたりすることはできず、自分自身の課題でもありました。新人戦に向け時間を重ねていくたびに、キャプテンとしての“覚悟”も強くなってきて、選手1人1人とコミュニケーションをとることや、問題が起きたら自分が中立の立場に立って一緒に解決したり…そういうところから変えていこうと思いました。 個人的に、トーナメントでは力が発揮できず悔しくて…まずその悔しさを晴らすにはこの新人戦しかないと思いました。

 

――“キャプテン”として不安もありながら、乗り越えてこれたきっかけは?

 仲間の存在は本当に大きかったです。あと、今4年生のキャプテンである萌絵(永田萌絵)さんからアドバイスをもらいながら、ここまでくることができたんだと思います。

 萌絵さんも、今キャプテンで絶対きついことや難しいことはあると思うんです…。そのときに萌絵さんから「1人1人としっかりコミュニケーションをとって、自分から雰囲気を変えていくことが大事だと思う。大変だと思うけど、亜美なら絶対できるから。絶対大丈夫」と声を掛けてもらいました。

 新人戦なのに、試合にでない3、4年生に本当に助けてもらいました。

 

――試合中、常にチームメイトに声を掛けていたように見えました。そのときの心境は?

 勝つことをもちろん1番に考えていました。でも、流れが悪いときに“自分がやってやる”という気持ちも強かったです。1年生はまだ試合慣れもしていなくて、相手に隙をみせたら一瞬で流れをもっていかれるので、常に声を掛け続けていました。

 

――今回新人戦4連覇を成し遂げました。今回の勝因は?

“4連覇”ということに特に意識もしていなくて、恩塚さん(監督)からは「1試合1試合、最後まで自分たちのプレーをやりきろう」と言われていて、4連覇よりも目の前の試合に全力だったこと。それはみんなが共通理解していたことだと思います。その結果が、今につながってきたんだと思います。

 

――次はリーグ戦に向けて上級生も加わり、今回の経験をどう生かしていきますか?

 今回の大会で、リーダーシップの面が一番成長できたところだと思います。今後は3、4年生が加わったチームでも、私はガードなのでチームメイトをコントロールしながら自分らしく、頑張っていきたいと思います。

 

(月刊バスケットボール)

 



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