月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.02.11

田中大貴(A東京)がB1通算1,000アシストを達成

B1通算1,000アシストを、激しい競争の中で上位に位置する千葉相手の終盤で達成するところが勝負強い田中らしい

 

 アルバルク東京のガード、田中大貴が2月10日の対千葉ジェッツ戦でB1通算1,000アシストを達成した。あと4本で迎えたこの日の試合で5本を記録して達成したもので、田中通算7人目の達成者となった。
激戦となったこの日の試合で、田中は5本のアシストの他に26得点、3リバウンドを記録して82-77の勝利に貢献した。第4Qは特に激しい競い合い。このクォーター開始時にはA東京が58-45とリードしていたが、千葉が富樫勇樹を中心とした反撃で残り5分40秒には67-65と逆転していた。そこから勝利を手にするまでの終盤の攻防における2アシストでの通算1,000本越え。記念すべきマイルストーンに到達したことと別に、特にこの試合における意味合いとしても非常に価値あるプレーだった。
A東京が所属するB1東地区は、この日の日程終了時点で宇都宮ブレックス(28勝7敗)に地区優勝マジック23が灯り、それを千葉(27勝9敗)が1歩後ろで追う展開。この日の勝利で22勝13敗としたA東京は現在6位だが、チャンピオンシップ出場の3つの枠、そしてさらに上位への進出を目指す熾烈な競争は、実質6チームが“団子”の状態だ。サンロッカーズ渋谷(24勝11敗)、富山グラウジーズ(24勝11敗)、川崎ブレイブサンダース(22勝13敗)、そして秋田ノーザンハピネッツ(21勝14敗)までを含め、どこにも現実的なチャンスがあるだろう。そんな戦況だけに、A東京の巻き返しに田中の活躍は欠かせない。

 

写真/©B.LEAGUE

文/柴田 健(月バス.com)



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