その他の海外

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2021/03/06

ブラッド・スティーブンス(セルティックスHC)が語るインディアナバスケの伝統

“フージャー”スティーブンスHCが語るヒンクルの伝統

 

「私にとっては格別です。理想的なシナリオではなくNCAAトーナメントが全国では行われないとはいえ」とスティーブンスHCは切り出した。「私が子どもだった頃、(高校生の)州大会決勝がヒンクルから別の会場に移されました。まずマーケット・スクエア・アリーナ、RCAドーム、そしてコンセコ・フィールドハウス。今はバンカーズライフ・フィールドハウスと呼ばれていますね。しかし決勝に至るまでの多くの試合は長年ヒンクルで行われてきたのです。このヒンクルでの戦いを勝ち抜いたチームが、最終的に目標とする場所に到達できたというわけです」
 インディアナ州のバスケットボールを語る上で、これらのアリーナやスタジアムも素通りはできない。マーケット・スクエア・アリーナはかつてインディアナ・ペイサーズがホームとしていた15,000人以上を収容するアリーナ。RCAドームはNFL(アメリカン・フットボール)のインディアナポリス・コルツがホームとして使用し55,000人以上を収容できる巨大なスタジアムだ(かつては60,000人以上を収容可能だった)。
 バンカーズライフ・フィールドハウスは現在ペイサーズがホームとするアリーナで、バスケットボールの試合では18,000人近くを収容できる。高校生の大会でこれらの会場が満員となり、さらに立ち見が出るほどの関心度。それがフージャーヒステリアというものだということを、スティーブンスHCはさらに語る。
 「ですから子どもの頃の知り合いは誰もが、ヒンクル・フィールドハウスで意味のある試合をしたがったものです。大学に進むかどうかなどは関係ありません。私の高校時代には、そこでプレーする機会がなかったのですが、私の友人の多くがそんな機会に恵まれました。私自身にも1試合でもプレーする機会があったらどんなにうれしかったか。インディアナのバスケットボールのすべてが凝縮されたような場所ですからね」

 

ヒンクルでのマーチマッドネスで特別なことが起きる

 

 「私が行ったことのある高校生の大会では、立ち見だけで10,000人のようなことが何度もありました。そのような場所で大学生の大会が行われるというのは、やっぱり格別ですね。いつもと一つだけ違うのは、ファンの人数制限のために立ち見が出ないだろうという点でしょう。でもあそこは特別なことが起きる場所。それがNCAAトーナメントなら、なおさら特別なことになりますよ」
 スティーブンスHC自身による回答の英文は以下のようなものだった。
“Man, that’s special…, special to think about for me. I mean it’s not an ideal scenario because they are not playing the NCAA Tournament all over the country, but… You know, when I was a kid, the State championship had transferred out of Hinkle and moved from Market Square Arena to the RCA Dome to ultimately Conseco Fieldhouse, now Banker’s Life Fieldhouse. But a lot of those years, prior to the State championship was in Hinkle. A lot of our area’s teams had to go through the State tournament in Hinkle to get to where they ultimately wanted to go.”
“So everybody I knew as a kid wanted to play meaningful games in Hinkle Fieldhouse whether you ended up going to the college there or not. And it wasn’t our route that my high school was in to play there but it was a lot of my friends’ route. And I would have loved to just play one game there in high school because it kind of represented what Indiana basketball was all about.”
“I’ve been to several high school tournament games where there were 10,000 people there standing room only. And think about they’re gonna play college tournament games in that building, it’s special. The only part that, you know, won’t happen is it won’t be standing room only because of the…, ‘cause obviously they’re gonna have to limit the number of the fans. But that place is built for special moments and there’s nothing more special than the NCAA Tournament.”

 今年のNCAAトーナメントは3月18日(木)から4月5日(月)まで。ヒンクル・フィールドハウスが会場となるのは、3月21日(土)・22日(日)の2回戦と、27日(土)・29日(月)のスウィート16(いわゆるベスト16)による試合の一部だ。日本で試合放送や放送やフルに視聴が可能となる機会の情報はないが、ソーシャルメディアやNCAA公式ページなどで追いかけて、現地の熱気に触れてみてはどうだろう。

 

今年男子のNCAAトーナメントの舞台となるインディアナポリスの街並み(写真/石塚康隆、2013年撮影)

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)

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